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「もし自分のバイクが盗難されたら」と考えるとゾッとしますよね。でも、実はかなり身近な危機だって知ってました?令和元年警察白書 統計資料によれば、バイクの盗難被害件数は1日あたりおよそ30台以上のバイクが盗難被害に遭っているほどです。3~4都道府県で1日あたり2台ほど盗まれる目安です。
こうなってくるともはや他人事では済ませられません。バイクの盗難対策はもちろん行うべきですが、いざというときに備えて対処方法を理解しておきましょう。
盗まれたらまず被害届と盗難届を出そう
バイクが盗まれたことに気がついたら、まずすべきことは被害届と盗難届の提出です。届け先は警察署で、バイクの登録番号、車両型式、そして盗難場所やその日時を伝えましょう。バイクのナンバーや車体番号などの登録情報は全て、登録時に受け取る「軽自動車届出済証」や車検証に記載されています。
これらの書類は常に携帯義務があることもあり、バイク盗難時に一緒に紛失する可能性が高いです。そんな場合に備えて、1枚コピーをとって自宅に置いておくか、任意保険証券を用意しておきましょう。あるいはお世話になっているお店に問い合わせると教えてくれることもあります。
任意保険で車両補償をつけていたオーナーは、保障を受けるためにもう一プロセス必要です。警察へ盗難届を提出してから加入先の保険会社に連絡しましょう。実態調査を経て、最終的にバイクが見つからなければ車両保険で損害額が支払われる流れです。
廃車手続きは書類やナンバープレートがなくてもできる
次のステップは市役所や陸運局で廃車手続きを済ませること。通常の廃車手続きと同様に進めてください。ただし既に説明したように盗難されたバイクではナンバープレートや軽自動車届出済証なども一緒に盗まれているケースが多いので、その旨を手続き時に伝えなければなりません。
その後、盗まれた車両が見つかって戻ってきた場合にはナンバープレートを返却する必要もあります。
各種掲示板やSNSの活用も発見につながる
とはいえ、被害届や盗難届を提出したからといって、そのままにしておくだけでは不安なままでしょう。そんなときはTwitterやFacebookのようなSNSやインターネットコミュニティを活用してみることも手です。バイクの写真や盗難された場所、ナンバープレートなどの情報を掲載して、「RT希望」「拡散希望」などと銘打ち情報提供を募ってみてください。必ずうまくいくとも限らないですが、バイカーは横のつながりも強いので意外なほどたくさん情報が集まります。発見報告のあった例も数多く見られます。
もちろん盗難対策は万全に!
バイク盗難に遭った後の対処方法は事務的なものが多く、あまり主体的に探り出すのは難しくなります。手元に戻ってくることは決して多いとはいえませんし、そのまま廃車になってしまうケースもほとんどです。アラームやイモビライザーを設置したり、ディスクロックやブレードロックを複数つけるなどして防犯対策は万全にしておきましょう。