ベンツのクラスってどうやって見分ければいいの?

メルセデスベンツはコンパクトモデルからバンまで多数のモデルをラインナップしつつ、高級車カーブランドとして確固たる地位を確立しています。幅広いラインナップですが、どのモデルもアルファベットを用いたコード名を採用しているため、区別が難しいです。ここではメルセデスベンツのモデル名とクルマの特徴を紹介します。

 

メルセデス・ベンツのモデル名はアルファベットのみ

ドイツのクルマメーカーのなかで、最高級ブランドといえるメルセデスベンツ

この「メルセデスベンツ」というのはブランド名で、実際はダイムラー社(Daimler AG)が運営しているのをご存じでしょうか。また、モデル名をすべてアルファベット一文字で表し、「メルセデスベンツ ◯クラス」のようなカーブランドを前面に押し出しています。

 

基本的にコンパクトなエントリークラスとなるAクラスから大型セダンのSクラスまで、アルファベット順にハイグレードになっていきますが、VクラスやGクラスといったモデルは、アルファベット順に順したグレード順位とはいえず、クルマだけで見分けるのも難しい部分もあります。

 

アルファベットそれぞれに意味がある

メルセデスベンツのモデル名に採用されるアルファベットにはそれぞれ意味があることご存じでしょうか。

モデルのAクラスからSクラスまでは、次のような意味があります。

A:エントリークラスとして最初のアルファベット
B:AとCの間
C:Compact(コンパクト)
E:Executive(エグゼクティブ)
S:Special(スペシャル)

また、2文字以上のモデル名になると、以下のような意味のアルファベットを組み合わせたモデルであることを意味します。

S:Sport(スポーツ)
C:Coupe(クーペ)
R:Racing(レーシング)
L:Luxury、Light(軽量)
G:Gelande(ゲレンデ=土地、大地)
K:Kurz(小型)

例えば、GLAであれば「ゲレンデ」+「軽量」+「Aクラス(エントリーモデル)」なので、最も軽量なAクラス派生モデルのSUVモデルになります。

SLCの場合は「スポーツ」+「軽量」+「Cクラス」となるため、Cクラスの派生モデルでライトウェイトスポーツモデルとなるわけです。

この中で「C」と「S」は2つの意味があるため、少しややこしくなりますが、アルファベットの並びで最後の文字がクラスになります。ただし、例外もあるので鵜呑みにしないようご注意ください。

 

メルセデスベンツのエントリーモデル、Aクラス

Aクラスは5ドアハッチバッグと4ドアセダンが設定され、メルセデスベンツのエントリーモデルとして一番リーズナブルな価格設定です。

エンジンは1.4リッターのガソリンエンジンと2.0リッターのディーゼルエンジンが設定され、駆動方式はFFのみ。4ドアセダンの4WDの「4MATIC」モデルが販売されます。

派生モデルには、ルーフからテールにかけて流線型になった4ドアクーペの「CLA」、ステーションワゴンの「CLAシューティングブレーク」、クロスオーバーSUVの「GLA」が販売されています。

 

全高を上げ実用性をもたせたモデル、Bクラス

BクラスはAクラスより全高を上げ、広い室内空間と実用性を兼ね備え、大きさはコンパクトカーとトールワゴンの中間ぐらいです。

プラットフォームやエンジンはAクラスと同じで1.4リッターのガソリンエンジンと、2.0リッターのディーゼルエンジン、駆動方式はFFのみが設定されています。

 

多数のボディタイプや派生モデルが存在する、Cクラス

Cクラスはメルセデスベンツの主モデルとされ、AクラスやBクラスに比べればヘッドランプが大きく、フロントグリルやバンパーの開口部が大きくなって、よりスポーティーな雰囲気を演出しています。

エンジンは1.5リッターガソリンと2.0リッターディーゼル、プラグインハイブリッドの3種類。

 

北海道でベンツCクラスのレンタカーが期間限定で登場

Cクラス以降のモデルは基本的FRベースのプラットフォームを採用するため、駆動方式はFRと4WDが設定されます。

Cクラスとしてボディタイプはセダンの他、カブリオレ、2ドアクーペ、ステーションワゴンの4種類、派生モデルはオープンスポーツのSLC、クロスオーバーSUVのGLC、GLCの4ドアクーペになるGLCクーペが販売されます。

 

メルセデスベンツの主力モデルである、Eクラス

Eクラスは外観がCクラスと似ていますが、Cクラスよりも若干ボディサイズが大きく、Cクラス同様メルセデスベンツの主力モデルです。

エンジンもCクラスより大きくなり、1.5リッター、2.0リッター、3.0リッターのガソリンエンジン、2.0リッターディーゼル、プラグインハイブリッドを設定し、プラグインハイブリッドではエンジンに世界初のディーゼルエンジンを搭載したことで話題となりました。

 

メルセデスの「GLE(Mクラスの改良版)」が初公開!

ボディタイプはセダンのほか、ステーションワゴン、クーペ、カブリオレの4種類、派生モデルはクロスオーバーSUVのGLE、GLEの4ドアクーペモデルのGLEクーペが設定されます。

 

メルセデスベンツのフラグシップモデル、Sクラス

Sクラスは、メルセデスベンツの中で歴史が深く1972年から製造され、メルセデスベンツのフラグシップセダンです。

Eクラスよりさらに大きく、CクラスやEクラスのスポーティーな雰囲気とは対照的にSクラスは重厚感が感じられ、グリルやバンパー、サイドスカートなどのメッキ可能が最上級の高級感を演出しています。

 

エンジンは3.0リッター、4.0リッター、6.0リッターのガソリンエンジン、3.0リッターのディーゼルエンジン、プラグインハイブリッドの3種類、駆動方式はFRと4WDが設定されます。

ボディタイプはセダン、クーペ、カブリオレが設定され、セダンにはロングホイールベースで後部座席に広い空間をもたせた、ロングモデルも販売されます。

派生モデルには、さらに上質感を追求したセダンモデルのマイバッハ、クロスオーバーSUVのGLSが販売されます。

 

伝統的なフォルムでレトロモダンな雰囲気を醸し出す、Gクラス

Gクラスはメルセデスベンツの伝統的なSUVモデルです。

もともと、軍用車両を市販化したものなため、他のSUVモデルとは異なりレトロモダンなスタイルが人気のモデルです。エンジンは4.0リッターガソリンエンジンと3.0リッターディーゼルエンジンの2種類、駆動方式は4WDのみです。

 

ビンテージ風内装で「ゲレンデ」がよりラグジュアリーに!ポーランドの職人技がすごい

AからSクラスまで派生モデルが販売されますが、Gクラスだけは派生モデルが存在しません。

 

メルセデスベンツで唯一の7名乗りミニバン、Vクラス

Vクラスはメルセデスベンツのラインナップで唯一の7人乗りのミニバンモデルです。元々は商用車のVitoをベースに設計され、ミニバンでめずらしく駆動方式がFR。エンジンは2.2リッターディーゼルエンジンのみです。

 

まとめ

最後に、Vクラスを除くすべてのモデルに、ダイムラーのスポーツ・レース系ブランドである「メルセデスAMG」がチューニングしたモデルが存在します。

AMGが独自に開発した「メルセデス-AMG GT R」はメルセデスベンツとメルセデスAMGの間で唯一のスーパーカーであり、ニュルブルクリンク24時間レースやGT3選手権で優勝するほど、高い戦闘力を持ちます。

 

ポルシェ911のライバル!? メルセデスAMGの最高級モデル「GT R」登場!

このように、メルセデスベンツにメルセデスAMGのモデルも加えると、幅広いカテゴリーでモデルを設定し、しかも最高級車であるメルセデスベンツのブランド力を損なっていないことに驚かされます。

その理由として、モデルにアルファベットのコード名を採用し、メルセデスベンツのブランド名を全面に押し出していることも要因の一つとしてあげられるでしょう。