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積載性もよくなければ、速度も出ないため、バイクキャンプには不向きと思われがちな原付。でも諦めるのはまだ早い!実は、大排気量にはない手軽さと縛りプレイが楽しめるいいクラスなんです。制限を逆手に取ってゲーム感覚で工夫していけば、達成感だって味わえちゃいます。
走行距離とガソリンスタンドを把握しておくべし
原付は燃費がとても良いものの、もともと長距離を走る設計ではありません。タンク容量も抑えられているので、航続距離は限られます。一般的にキャンプ場は、人里離れた山奥にあることが多いので、周辺にガソリンスタンドが無いなんてこともザラ。出発前にどれくらいの距離を走るのか、途中にガソリンスタンドがあるのか把握しておかないと立ち往生なんてことにもなりかねません!
筆者の経験からすると、原付きで道中も余裕を持って楽しめる走行距離は100km前後まで。それ以上になるとさすがに移動に時間がかかりすぎますし、かなり疲れもでてきてしまいます。
下道の旅を大いに楽しむべし
普段車に乗っていたり、原付の他に大型バイクを所有しているバイカーはルートの選定時、しっかりと注意をしておきましょう。なぜなら高速道路や有料道路を無意識に組み込んでしまいがちだからです。
ご存知の通り、有料道路は一部で原付でも通行可能な場所がありますが、高速道路はダメ。マップアプリを使用するなら、きちんと「有料道路を使用しない」という設定をしてからルートを調べましょう。
そもそも原付の良さは、周りの風景を見ながらのんびりと走ること。下道の旅を大いに楽しむくらいの気持ちでいきましょう!
キャンプギアは極力コンパクトにすべし
ホンダのスーパーカブのような積載の鬼を除けば、原付は積載スペースが限られています。シート下の収納も活用しつつ、仮に上手く大量の荷物を積めたとしても、マシンパワー的に厳しいものがあるので、やはりキャンプギアは極力コンパクトなものがベストです!
例えばキャンプで1番の重量物はテントですが、モンベルのムーンライトテント1型であれば、収納サイズは一般的なツーリングテントの2/3 、重量は1.65kgと実に原付向きです。
これならリアシートへの積載が難しい場合でも、大きめのリュックなら十分入れられるサイズです。
1台2役のアイテムを探すべし
積める荷物が限られる原付だからこそ、1台で2役をこなしてくれるアイテムを探してみましょう!例えばタナックスのキャンプテーブルシートバッグは、なんとバッグがテーブルに早変わりする優れものです。
これならテーブルを別途持つ必要はないので、その分積載に余裕が生まれます。バイク用品はこうしたギミックの豊富なアイテムがたくさんあるので、原付キャンパーは積極的に探してみましょう。見れば見るほど「その手があったか!」と発見があって楽しいですよ。
思い立ったらすぐ行ける原付キャンプ!
晴れた日の週末に「よし、今日はバイクに乗るぞ!」と気合を入れて引っ張り出す大型バイクとは違って、原付は日常の中にあるバイクです。紹介したように制限もあり工夫も必要ですが、気軽に乗れるので、ふらっとキャンプに出かけるにはいい相棒になりますよ。