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バイク用のパニアケースブランドとして知られるドイツの「クラウザー」というメーカーが、1980年代に製造したバイク。
専用設計された車体や外装にBMWのエンジンを搭載している。1982年には「MKM1000」を発売し、さらに1985年には”ドマニ”と呼ばれるサイドカーをコンセプトモデルとしてIFMAケルンショーにて発表している。
スペイシーさが際立つカラーリングとフォルム
1982年にクラウザーが初めてリリースした「MKM1000」。BMWの「R100」シリーズのエンジンと同じ空冷水平対向2気筒エンジンを、自動車や航空機のメーカーで知られるメッサーシュミレットのフレームに搭載。生産台数は300台ほど。
もちろん、現在は生産されておらず、非常に希少価値が高い名車である。
これはバイクなのか!? まさに奇天烈なサイドカー!
冒頭でも説明したが、これが1985年にIFMAケルンショーで発表されたコンセプトモデル、ドマニの市販車(この個体はカスタムオーダーでペイントされている)。レース用のステアリングシステムやフットブレーキには2つの後輪を制動させるインテグラシステムを搭載し、オプションでバッグギアも追加ができた。バリエーションは全部で5ラインナップ。トップスピードは200キロオーバー。
2011年まで生産されていたという記録があり、それでもその生産台数は250台にも満たないのではないかとも言われている。ちなみに、2011年当時の値段はおよそ1,000万円也。