この記事の目次
今回の記事ではバイクに乗っている時の「体感温度」、「気温」、「風速」などの物理的観点からバイクに乗るのに最適な時期を見てみることにします!
そもそも体感温度って?
体感温度(たいかんおんど)とは、人間の肌が感じる温度の感覚を、定量的に表したものである。人間の温度感覚は、皮膚面の水分(汗)が蒸発したり、皮膚面の熱が奪われたりすることで生ずるものである。こうした体感温度は気温だけでなく、実際には湿度や風速等によって影響されやすく、たとえば多くの場合は風が強いときほど体感温度は下がる。したがって、気温をそれらの数値で補正する。
なるほど、ではバイクに乗るのにベストな気温はいつ頃なんでしょうか?当然、春・秋とはなってくるのでしょうが、気温や風速、体感温度など物理的観点から見てみることにします!
気温について
東京の場合、5月の平均気温が22.7℃。10月の平均気温が21.6℃ぐらいのようです。この頃がいちばんエネルギー消費が少なく、快適になるそうです。それ以降は暑く感じたり寒く感じます。
下記は住居内における夏季と冬季の至適温度です。一般的に身体への影響が少なく、肌着・ブラウス・薄い上着の着衣で快適に生活できる温度です。
夏季22±2℃ 湿度45~65% 気流0.1~0.2m / 秒 冬季19±2℃ 湿度40~60% 夜間寝室16±2℃ になっています。
通常の生活では上記の気温や湿度が快適と感じるんですね。
風速について
ここから風速を絡めていきます。バイクに乗って風を感じながら走っている時はどうなるのでしょうか。
下記は2種類の体感温度計算方法です。
ミスナールの体感温度
湿度を元に計算した体感温度。気温が10℃以上のときは湿度が上がれば上がるほど暑く感じ、10℃以下のときは湿度が上がれば上がるほど寒く感じる。
リンケの体感温度
風が吹くと体表の熱が奪われるため、体感温度は低くなる。風が1m強くなると体感温度は1度下がる。 この二つの体感温度の数値をもとにして考えれば、同じ気温であっても「湿度が高く、風がない」ほど暑く感じるということになる。
それでは2種類の計算法を元に時速60kmで走行した時の風速を計算してみましょう。
時速60km=分速(60÷60)km=分速1000m=秒速(1000÷60)m≒秒速16.7m
故に風速16.7mに相当します。
バイクに乗っているときの体感温度は?
ミスナールの体感温度計算式を用いて気温20℃、湿度50%、風速16.7mとした時の体感温度を計算式に入れてみると、9.3℃と出ます。下記は湿度と風速の条件が上記と変わらない時のグラフです。
気温の変動で体感温度が上下します。
10℃以上も下がるんですね、実際は様々な状況が考えられるので常に9.3℃というわけではないですが、走りっぱなしだと体は冷えることがわかります。
結論
やはり通常時の気温条件のいい5月10月がベストと言えそうです。湿度も高すぎず低すぎず、人にとって快適な時期ですね。
でも体感温度が低いじゃないか、とご意見いただいてしまいそうですが、バイクに乗っている時の格好は怪我防止のためロングスリーブロングパンツ、またウィンドブレーカー機能のついた服が多く比較的暖かくなるような装備です。そう考えると走行中極端に薄手の装備でなければ体感温度も極端に下がらず、快適な外気温であれば問題なさそうですね。
いかがでしたでしょうか、日本は四季があり季節の移り変わりが激しいです、バイクに乗るのに最適な時期を見逃さず楽しいバイクライフを満喫してください!