この記事の目次
前回の「FRP補修」に引き続き「一歩進んだD.I.Y」シリーズの第二弾です。
今回はZ1-Rのカウルを自分で直しちゃいます。
欠けたカウルをABS樹脂で元通りに!
Z1-Rのテールカウルですが左後ろが欠けてなくなってしまっていました……。希少な純正カウルですので簡単に取り換えるってわけにもいかないので、補修してみたいと思います!
用意するもの
- サンダー&オービタルサンダー
- プラリペア
- ポリエステルパテ
- マスキングテープ
- 竹ヘラ
修復後には再塗装もするので古い塗装は全て研ぎ落しました。#40から#80とオービタルサンダーで研いでいきますが、塗装を剥いだ時点で更に別のクラックを発見してしまうなんてこともありますからね。
ほら……。内側の塗装を剥がしていたら、テールランプをマウントする部分の溶着が外れているし……。
おそらく欠けてしまうほどの衝撃が加わったときに、カウルがたわんで外れてしまったのでしょうねぇ。ここもくっ付けて修正します。
そこで取り出したのがもう使わないABS素材パーツです。今回はエリミネーターのインナーフェンダーですが、バイク好きのご家庭なら似たような素材はどこにでもあると思います。
ABS素材の一部を適当な大きさにサンダーでカット。湾曲している形状だったので丁度良かったです。
裏からマスキングテープで貼って仮固定します。当然ながら隙間は空いていますが、今は気にしません。
さあここで登場、プラリペアです。溶着補修ができるので強度もバッチシな優れものです。プラスチックやFRP、アルミはもちろん、木や石、陶器にも使用可能です。
合成樹脂パウダーと専用リキッドを混合して重合硬化させます。パウダーは多めに使用するのがミソです。リキッドは付属のスポイトを使わず、竹へらなどで落としていくとやりやすいですよ。
25℃の室内で5分ほどで硬化します。硬化したら更に裏面にも施工します。テールランプのステー部分も同じくプラリペアで補修しておきました。白くなっている部分がプラリペアを施工した部分になります。
貼り付けたABSの出っ張っている部分をオービタルサンダーで研いでいきます。
表面及び裏側にパテを盛ります。使用したのはオールラウンドタイプのポリエステルパテ。パテを付ける範囲はそれなりに広く取るのがポイント。
パテの範囲がこの程度であればあとは基本的に手で研いでいきます。機械を使うと研ぎ過ぎてしまいガチですから。パテが足りてなかった部分には再びパテを付けて研ぎます。
何度かパテを付けて研いでを繰り返して整形していきます。他にも面が出ていない部分があればパテを付けて全体的に研いでいきます。
こちらは裏側。手で触っても繋ぎ目部分の段差などは分からないようにします。テール台のステーも無事にくっ付きました。
これで補修は完成。ここから塗装用の下地を作って塗り上げればOKです。割れたり欠けたりした希少なカウルもこうして補修すれば、復活させられますよ!