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そもそもアメリカンってどんなバイク?
アメリカンバイクとは、バイク自体の形状やスタイルのことを直接指してそう呼ぶ。
そのネーミングからして御察しの通り、ハーレー・ダビッドソンがそのスタイルの根底にある。
ハーレーではないハーレーみたいなスタイルのバイクを往々にしてそう呼ぶことがあるが、ハーレーこそアメリカンバイクであり、その場合、日本製のアメリカンタイプのものを総称して、国産アメリカンと呼ぶ。
真っ直ぐな長い道路を巡行することを優先した車体構造をしており、カスタムとの関係性も非常に濃密で、時代や場所によって様々なスタイルが存在し、それに伴う大規模なマーケットも存在する。
数あるバイクのジャンルなかでも、独自性の強いカルチャーを持ったスタイルだ。
意外にカワイイ!? 初の国産アメリカン
さて、ここで本題に入ろう。日本で初となる国産アメリカンとはいったい何なのか。
それは、何を隠そうこの写真。なんとも可愛らしいプラモデルのような原付バイクなのである。
このバイクは、スズキが1977年に発売した「マメタン」と呼ばれる50ccバイクで、カタログ撮影をわざわざアメリカの荒野で行ったという本格的な一台なのである。
写真の他にもフレイムスパターンのスペシャルモデルがあったりと、どうやら意外と人気も高かったらしい。 当時にしてみれば、何とも斬新な原付バイクだ。
いや、今見ても色褪せない、大人の遊び心をくすぐる一台ではないだろうか。
ちなみに、筆者も16歳の頃にスペシャルモデルを乗っていた経歴があるワケだが、
今では、古いカスタムハーレーを2台所有するまでのバイク好きに成長してしまっている。
きっと、この「マメタン」がキッカケでアメリカンバイク魂に火がついてしまったに違いない。