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APホンダ(アジア・パシフィック・ホンダ)が、タイで開催された当地最大のモーターショー「バンコク国際モーターショー」にて、今年もまた魅力的なコンセプトモデルを公開しました!
小排気量好きにとっては、かな~り興味深い仕上がりとなっています。早速ご紹介しましょう!
Bangkok International Motor Showの復習
バンコクモーターショーと言えば、APホンダが意欲的なコンセプトモデルを披露してくれる場として(筆者のなかで)定着しています。
ココだけの話、東京モーターサイクルショーより楽しみにしているほどです。
その理由は、小排気量のコンセプトモデルがドド~ンと展示されるからなのです。
例えば昨年は、2台の「GROM Scrambler Concept」が注目を集めました。上のモデルは往年のスクランブラー「CL」シリーズを彷彿とさせるカラーリングがキマっています! 両車ともスポークホイールが似合っていますね。
また「Monkey Concept」も注目を集めていました。タイでは「モンキー」が販売されていないので、タイにも生息する「モンキー」好きへの提案だそうです。コチラもベースは「GROM」。
もしも現地で人気なら、生産中止が発表された「モンキー」の後継として出て来そうな気もしますね。
ホンダ「150SS Racer Concept」
そんなワケで、今年も期待していたバンコク国際モーターショーですが……
やってくれました! コチラが今回発表された「150SS Racer Concept」。APホンダが600万バーツの開発費を投入した力作コンセプトモデルです! でありながら、コンセプトが未公開なのは残念……
デザイン・イメージは世界的に定着しているネオレトロです。
フロントフォークは倒立タイプ。詳細は不明ですが、前後にカーボン(風味???)ディッシュホイールを採用しています。
丸型のヘッドライトを装備。フロントフェンダーはリアルにカーボンでしょうか?
ハンドルバーはフラットに近い形状です。
スラッシュカット・タイプのエグゾーストを装備。削り出し風味のバックステップを装備していますが、ハンドルバーと合わせて考えるとマッチしていると思います。
150というネーミングから「GROM」のボア(ストローク)アップ版かと想像していましたが、エンジンは水冷単気筒ですね。とある情報サイトによると「CBR150R」用だろう、とのことです。
であるならば、水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブエンジンであり、ボア×ストロークは63.5×47.2mm。最高出力は13.63kw(18.28 bhp)@10500rpmと、かなりの高回転高出力エンジンです。
こうした細部の仕上げを見ると、残念ながら商品化が近い、という感じでは全くないのですが、APホンダのプレスリリースにある「600万バーツを掛けて開発した」を真に受けると、これは市販化前提なのでは、と思わざるを得ないのであります。
が、計算してみると600万バーツって1,900万円くらいなんですね……結構安い!
ブースの中心的な役割を果たすべく展示された様子からは、本モデルへの力の入れ具合が見て取れます。
「150SS Racer Concept」を前にしてサムアップ! どなた様かは存じませんが、公式サイトで公開されていたので、お偉い方なのでしょう。皆さん、ぜひ市販化に向けて開発を進めてください。