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【ベンツ Gクラス】”ゲレンデヴァーゲン”のルーツを探る!

【ベンツ Gクラス】”ゲレンデヴァーゲン”のルーツを探る!

メルセデス・ベンツの”ゲレンデ”は1979年の登場以来、世のセレブはもちろん、SUVファンの間で、絶大な人気を誇っています。今回は、そんな”ゲレンデ”の歴史と由来についてご紹介いたします。

 

ゲレンデのルーツとは?

日本で呼ばれている”ゲレンデ”とは、ドイツ語でオフローダーを意味する「ゲレンデヴァーゲン(Geländewagen)」の略で、クラス名は、その頭文字である”Gクラス”です。

NATOに正式採用されていた軍用車両であった”ゲレンデヴァーゲン”を、民間用にアレンジさせたものがルーツです。

(“NATO”とは欧州各国によって設立されたアメリカを引き入れ、ロシアを締め出すという条約機構のこと)

そして、幾度となくマイナーチェンジをしているのですが、エンジンとインテリア以外の基本的部分については、発売当初のまま変わっていおらず、あの独特のフォルムを守り抜いています。

なお、2006年には、メルセデス・ベンツブランドの最上級SUVとして”GLクラス”が発売されましたが、このモデルは名称こそ似ているものの、”Mクラス”の上位クラスという位置づけであり、”Gクラス”としてのラインナップではないです。

 

初代 W460[230GE] (1979年〜1992年)

初代”W460″は、オーストリアの”シュタイア・プフ”社と共同開発で生まれ、フランスでは”プジョー P4″として生産されていました。本国ドイツでは1981年より販売を開始したが、日本で正規輸入が開始されたのは遅く1987年の上陸でした。

当初日本で販売されたラインナップは、直列4気筒・ガソリンエンジンを搭載した”230GEショート”と、直列5気筒・ディーゼルの”300GDロング”で、直列6気筒・ガソリンの”280GE”はラインナップに入りませんでした。

また、”230GE”はオーバーフェンダーとアルミホイールが装備されていたのですが、”300GDロング”は5ナンバー枠に収めるため装備されませんでした。

 

2代目 W463[500GE、G36AMG] (1990年〜)

初代の”W460″からバージョンアップした点は、エンジンがフルタイム4WDになり、外装はオーバーフェンダーとサイドステップが装着されました。また、乗用車としての使用を意識したモダンな内装になりました。

“500GE”は、現在では当たり前になった5000cc V8エンジンを搭載モデルですが、1990年の発売当時は直列4気筒・6気筒のモデルのみ販売されていました。

“G36 AMG”は、1995年から1997年のわずか3年間しか販売されておらず、”G320″に搭載していた3200ccの直列6気筒”M104エンジン”をAMGがチューンし3600ccにボアアップした”G36″が正規販売されていました。このエンジンは”C36″と”E36″に搭載された280馬力のエンジンを用い、最大出力を258馬力までデチューンし、そのかわりトルク重視型にされています。

 

W461 (1992年〜)とは?

“W461″とは各国軍使用の軍用モデルで、基本的な仕様は同じように見えるが、実は細部はかなり異なります。

2、4輪駆動を選択可能であったり、各種防空灯、”G3小銃”、”G36小銃”および”Panzerfaust”用のスタンドが取り付け可能となっている。輸出の際は兵器扱いとなるため連邦政府の輸出許可が必要となり、日本に空挺隊用モデルが1台だけ存在しています。

2009年にGクラス誕生30周年を記念して、この”W461″を民生向けとした”G280 CDI Edition 30 PUR”を、2010年にはGクラス・プロフェッショナルとして各種仕様を一部地域で発売しました。

 

いかがだったでしょうか。歴史といえるほどの歴史はありませんが、やはり初代の”W460″は、軍事使用を前提としていたモデルなので、ストーリーがあります。

高年式のゲレンデヴァーゲンで、信頼性や安定性を得ることは、もちろん間違ったチョイスではないと思いますが、ストーリー性のある初代ゲレンデヴァーゲンをチョイスするという、一種の「こだわり」も捨てがたいですね。

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