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夢にまで見た大型バイクの納車!バイカーなら誰でもニヤニヤの止まらない瞬間ではありますが、普通自動二輪からステップアップした者にとって、それは「2度目の公道デビュー」の瞬間でもあります。
なぜなら大型バイクは免許区分が分かれているだけあって、400ccまでのバイクとは全くの別物。スーパースポーツをはじめとして比較的軽量なモデルもありますが、パワーは段違いです。アドベンチャーモデルやクルーザーモデルともなれば、教習車の比じゃないくらい重い……ってくらい。
今までと同じ感覚で運転をしてしまうと、確実に痛い目を見ることになります。そんな状況に陥らないためにも、この機会に大型バイクならではの公道走行のポイントをおさえておきましょう。
アクセルは穏やかに開ける
教習所はクローズドコースですし、教官の指示もあるのでアクセルを慎重に開けて運転していますが、公道に出るとついつい「ガバッ!」と開けてしまいがちです。400cc以下のバイクと同じ感覚でアクセルを開けてしまうと、強烈な加速にヒヤッとしてしまうことも。
もちろんパンチの効いた加速は大型バイクの魅力ではありますが、慣れないうちはアクセルを穏やかに開けることを意識して、発進は「アイドリング+半クラッチ」のみで行うとスムーズに走れます。
コーナー手前で十分過ぎるほど減速する
自分ではゆっくりと流して走っているつもりなのに、ふとスピードメーターを見るとヤバい数値を指している……「大型バイクあるある」ですね。
車体がどっしりと安定しているので、実際の速度より遅く感じてしまいがちですが、もちろんそのままコーナーに突っ込むとえらいことになります。実際、大型バイクの事故の多くはコーナリング中のオーバースピードが原因で、死亡事故につながってしまうケースも少なくありません。
コーナーに入る前は「ちょっと落としすぎかな?」と思うくらいしっかりと減速をして、一度スピードメーターを見るくらいの余裕を持って突入しましょう。
すり抜けは「やらない」と決める
基本はどんなバイクでもやらない方が良い「すり抜け」ですが、大型バイクでは「やらない」と決めておいた方が無難です。
どうしても車体が大きいので、必然的にすり抜けの難易度が上がってしまうのが理由で、特にサイドケースを装着しているツアラーやアドベンチャーバイクは絶対にやめておきましょう。
またすり抜け中に人が飛び出してきたり、手前のクルマのドアが急に開いてしまうなど「何かがあった瞬間」の対処も注意が必要です。パワーがある分、パニックで誤った操作をすると大変危険ですから。
停車時は地面の傾斜に注意
大型バイクは車重があるので、ちょっとした傾斜でも取り回しが難しくなることもしばしばあります。例えば、前向きでバイクを駐輪した際に、地面が後方に向けて微妙に盛り上がっているケース。いざ出発しようと思っても、後ろに引っ張ったところで全然動かせない……なんてことになりがちです。
そんなことにならないためにも、なるべく平らな場所を探すか、なるべくバックで駐輪するようにしておきましょう。ラクに出発できます。また地面の左右への傾斜も注意すべきポイントで、あまりに車体を傾けて停車すると、その後の引き起こしに苦労することになります。
店舗や食堂など、なるべく目的地の近くに駐輪したい気持ちは分かりますが、大型バイクは出す時のことを考えて停める場所を選ぶことを心がけておきましょう。
ポイントをおさえて安心の大型バイクライフを!
大型バイクの公道デビューは、いくつかのポイントさえ意識していれば、そこまで難しいものではありません。念願叶って手に入れた大型バイクライフを、思う存分に楽しんで下さい!