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あまり知られていないロシアのクルマだが、クレイジーといえるくらい凄いクルマがけっこうある。
例えば、厳しい冬を乗り切るためにすこぶる頑丈なバスや、雪深いダートでバツグンの走破性を持つモンスタートラック等々。しかも、どれもかなり価格が安いのも驚きだ。
そんな”凄い”ロシアのクルマ5台を、アメリカの最新テクノロジーサイト「SUPERCOMPRESSOR」が紹介。どんなクルマがあるのか、ちょっとのぞいてみよう。
1:水上も走れる「Viking 29031」
Aton Impulse社の「Viking 29031」は、巨大なタイヤを装着した4×4マシンだ。
全長5.3mの巨大なボディには、140psを発揮する2Lディーゼルエンジンを搭載。7人乗りで最大積載量は700kg。タイヤは直径533mmもあり、雪道はもちろん、どんなダートでも走破性はバツグン。しかも、湖や川などで、水上を約11km/hで走ることもできる水陸両用車だ。
価格は20万ドル(約2,400万円)から。
2:人をひいても大丈夫?「Trecol Trucks」
バカでかい6×6トラックが「Trecol Trucks」だ。
厳しいシベリアの原野を走ることを想定されたクルマで、装甲車並みに超頑丈だ。6輪駆動だから、どんなダート道でも走れるばかりか、水の上に浮くことさえできる。
その秘密は、超柔らかいタイヤの採用。タイヤに浮力があるから、こんな巨大なトラックでも水上に浮くんだとか。しかも! 下の画像のように、タイヤに柔軟性があるから、うっかり人をひいてしまっても、ひかれた人はピンピン(雪の上限定とは思うが)。よい子はマネしないように。
価格は2万2,536ドル(約270万円)から。
3:”アレ”にそっくりの4×4バス「UAZ 452 Bread Loaf」
ペットネームにパンの名前が付いている、見た目がまるでVWバスにそっくりのマイクロバス「ワズ(またはウアズ)452 Bread Loaf」。1965年以降、旧ソビエト時代から作られていて、ロシアの大自然の中でも走れるように、当然4輪駆動方式を採用。ただし、60マイル(約96km/h)しかスピードがでないので、のんびり走りたい人向けだ。
価格は6,892ドル(約83万円)から。
4:本格フルタイム4WD「Lada NIva 3-Door」
最低地上高8インチ(約20.32センチメートル)、本格的なフルタイム4駆動方式で、バツグンの走破性を実現する3ドアハッチ。1977年から今日まで製造・販売されているロングセラーモデルで、しかもやはり値段が安い。フォード「フィエスタ」やスバル「アウトバック」に近い(?)性能で、価格は6,588ドル(約79万円)からとお買い得!
ちなみに、プーチン大統領も、このモデルをカスタマイズしたクルマを1台所有しているそうな。
5:ロシア版ジープ「UAZ Hunter」
1971年に、軍用として開発されたロシア版ジープ。中でも、UAZ-469は今でも、「Hunter」の名前で民間用として製造・販売がなされている。
同じように、元々軍用だったランドローバー「ディフェンダー」やトヨタ「ランドクルーザー」などは、今ではかなり高価な乗り物となった。だが、「UAZ Hunter」は、バツグンに安い4×4オフローダーだ。
価格は、6,952ドル(約84万円)から。