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バイクは車体がコンパクトなので細い道も通過しやすいですし、もちろん遠出にも使えますが出先でどこに駐車すればいいのか悩んでしまうのが難点です。
そこで今回はバイクライダーの頭を悩ませがちなバイクの駐車ルールを解説し、お出かけの悩みを解消いたします。
バイクはどこに駐車すればいいの?
バイクは四輪自動車と比べると車体がコンパクトなので、バイクへの関心や知識が薄い人ですと「自転車が止まってるところに一緒に停めればいいんじゃないの?」と思われがちです。
しかしバイクは排気量によっては自転車と同じ駐輪場に停めてはいけない場合がありますので、まずはそこからお伝えしていきます。
原付
原付とは正式名称を原動機付自転車といい、およそ49cc以下の車両のことを指していることがほとんどです。
原付は法定最高速度が30kmまでと限定されているものの関係法令の定めによって車両に該当します。
そのため基本的に車両は駐車場スペースに駐車しなければいけませんが、関係法令である「自転車の安全利用の促進及び自転車等の駐車対策の総合的推進に関する法律」に次のような記述があります。
第二条二 自転車等 自転車又は原動機付自転車(道路交通法第二条第一項第十号に規定する原動機付自転車をいう。)をいう。
そのため原付は車両であっても駐車関連においては自転車と同じような扱いを受けることになりますので、原付は原則自転車と同じ駐輪場で駐車することになります。
50cc以上のバイク
問題となるのが50ccを超えてくるバイクです。
原付は車体がコンパクトなものも多いので自転車と同じ駐輪場に停めていても浮きませんし、不自然さもありません。
法令によると、まず排気量が50cc以上400cc以下のバイクは自動二輪車に区分されますが、125cc以下のバイクに限っては小型自動二輪車と呼ばれ、県営や市営の駐車場によっては原付と同じスペースに停めてもよい場合があるのです。
126cc以上のバイクの場合は?
ところが125ccを超えるバイクになると車両のサイズも大きくなりますので、自転車が停まっているような駐輪場では取り回しが難しく人と接触する恐れもあります。
法令によると125ccを超えるバイクになると自動車と同じ扱いになりますので、自転車や原付と同じような駐輪場に停めていると法令的にはNGなのです。
しかし125ccを超えるバイクといってもコンパクトな車体のものもありますから、バイクに無知な人ですと「駐輪場に停めなさいよ!」と怒る人もいらっしゃいますが、鵜呑みにして125ccを超えるバイクを駐輪場に停めるのはいけません。
ただしスーパーやショッピングモールなどで警備員が「駐輪場に停めてください」と指示された場合はスーパーなどは私有地ですので問題はありません。
バイクの保管はどこでもいいの?
バイクの駐車は出先だけでなく、自宅での駐車をするときにも問題になりやすいです。
あなたのお住まいがご実家で土地もご家族所有のものであれば、ご家族の許可を得て敷地内に駐車しておいても問題はありませんが、アパートやマンションなどにお住まいの場合ですと話が込み入ってくるので対策をとらなければいけません。
バイク専用駐車場
アパートやマンション(以下『賃貸物件』)にお住まいの場合、家主やオーナーによってはそもそも賃貸物件の敷地内にバイクの駐車を断ることが多く、特に都心エリアの賃貸物件ですとより断られやすいです。
その場合、賃貸物件の敷地外の駐車場などを借りて保管することとなります。
エリアによってはバイク専門の駐車スペースを貸し出しているところがありますので、そちらの駐車場を借りて保管するとよいでしょう。
しかし、バイク専門の駐車場というもの自体が少なくローカルエリアですとバイク専門駐車場がないところもありますので、その場合は別の手段を考えることになります。
バイクの駐車も可能な駐車場
バイクの駐車はやはりバイク専門の駐車場がよいのですが、デメリットとしてバイク専門駐車場の数が圧倒的に少ないことが挙げられます。
また街中や住宅街で見かける月極めの駐車場は四輪車を目的としているところが大半ですので、バイクが停められる余地はないように思われがちです。
しかし四輪車だけと思われる月極駐車場でも、管理人やオーナーによってはバイクの駐車をしてもよいと考えている方もいらっしゃいますので、問い合わせや交渉によってはバイクの駐車を許可してくれる場合があります。
ただし、バイクに乗らない一般人の考えとしてはバイクは駐車していても簡単に倒れそうで怖いと思っている人も少なくなく、駐車スペースが端っこになることもしばしばあるので、そこは妥協しなければいけないでしょう。
賃貸物件の敷地内
賃貸物件に入居する際に契約書にバイクの駐輪はできない旨を記載しているところがありますが、中にはバイクに関する規約を定めていない場合があります。
そのため賭けになりますが、人や四輪車の往来に支障をきたさない敷地の端っこに駐車(たとえば駐車場の縁石の後ろ)する方法があげられます。
しかし家主やオーナーによっては「ここに停めないでください」と警告されることがありますので、その場合はあきらめて近隣で駐車場を探すことになるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
バイクは排気量によって駐車しなければいけないスペースが決まっており、また保管するにしてもご自宅が賃貸物件であれば駐車の可否も変わってくるので難しい乗り物でもあります。
バイク乗りにとっては肩身の狭い思いをすることになりますが、適切な駐車をして人に迷惑がかからないように配慮をし気持ちのよいバイクライフを過ごしてくださいね。