この記事の目次
バイクメーカーが手がける車名はだいたい想像がつくものが多いですが、そもそものバイクメーカーの由来をあなたはご存知ですか?
日本のメーカーならわかるけど海外メーカーはイメージがつかない、という方も多いでしょう。
今回はそんなバイクメーカーの名前の由来について掘り下げて解説していきます。
ホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキ
ホンダ、ヤマハ、スズキ、そしてカワサキは名前を見ればおよそイメージがつくでしょうが、いずれも創業メンバーの名前から来ています。
ホンダは本田宗一郎氏の本田から、ヤマハは山葉寅楠氏の山葉から、スズキは鈴木道雄氏の鈴木から、そしてカワサキは川崎正蔵氏の川崎が由来です。
いずれも「もしかして苗字なんじゃ?」とイメージされやすいので、およそ日本のバイクメーカーの名前の由来は想像がつきやすいでしょう。
カワサキ ゼファーの由来は?
先進的なデザインが特徴のバイクメーカー「カワサキ」が手がけるバイクにゼファーという珍しい名前のバイクがあるのをご存知でしょうか。
ゼファーはギリシャ語の「Zephyr」、西風神であるゼピュロスを英語表記にした名前が由来です。
名前の意味はそのまま西風神と受け取ってもよいですが、カワサキの本社は西日本(兵庫県)にあり、本社の所在地とゼファー本来の意味をあわせて「西日本の風神」とも読み取れるでしょう。
BMW
BMWはバイクだけでなく四輪車も高い人気があるメーカーですが、Bayerische Motoren Werke AGの頭文字をとってBMWとしたのが由来です。
Bayerische Motoren Werke AGそのものの意味は、日本風にするとバイエルン航空機製造株式会社といったところでしょうか。
その名のとおり、BMWの発祥は航空機の製造からスタートしており、四輪車や二輪車を手がけ始めたのは後々のことなのです。
ハーレー・ダビッドソン
バイク乗りから圧倒的な支持を受けるハーレーは日本国内でもよく見かけるバイクメーカーでしょう。
ハーレーの社名ですが、安直にいけばハーレー・ダビッドソンという人が創業したのでは?と思われますがそうではありません。ハーレーダビッドソンのスタートは、ウィリアム・S・ハーレーとアーサー・ダビッドソン、ウォルター・ダビッドソンの兄弟によってはじまりました。
つまり、この三人のファミリーネーム、日本でいう苗字を合体させたものが現在のハーレー・ダビッドソンになったのですが、どちらも苗字なのでどちらの名前を先にするかで議論されたことがありました。
議論の過程でハーレー兄弟がバイクの要でもあるエンジンを手がけていたことから、ハーレーを先にしようと提案し、ハーレー・ダビッドソンとなったのです。
ハーレーの人気車 ストリートグライドの由来は?
ハーレーが手がけるバイクの中に「ストリートグライド」という大型バイクがあります。
国内でも高い人気があり中古車になってもたびたび取引されている車種ですが、ストリートグライドは英語のstreetとglideを合体させた言葉です。
直訳すると「道を滑らかに走る」ですが、どこまでも続くアメリカの広大な道を走破したいという思いから作られたことから、もっともなネーミングといえるでしょう。
ドゥカティ
ハーレーほど目に見えた人気メーカーではないものの、熱狂的なファンが多いドゥカティも日本国内では人気のオートバイメーカーです。
ドゥカティですがイタリアが発祥のメーカーなので、イタリア語にあまり関わりの薄い日本人からすると「人の名前なの?何かの造語なの?」と思ってしまいますが、ドゥカティは人の名前です。
ドゥカティはブルーノ、アドリアーノ、マルチェッロのドゥカティ家3人兄弟がスタートさせており、ファミリーネームをそのまま社名にしています。
日本でいうところの「ホンダ」と同じような感覚でネーミングをしたところでしょうか。
ドゥカティの人気車 ムルティストラーダの由来は?
ドゥカティの大型バイクであるムルティストラーダはどのような由来でこの車名になったかご存知でしょうか?
英語表記の「Multistrada」を分解してみると、「Multi(英:複数)」と「Strada(伊:道路)」に分けられます。
ドゥカティの本拠イタリアでは市街地の道路はもちろん、高速道路などのスピードを出す道路などさまざまな道を爽快に走るというところからこの名前がきています。
もともとは舗装された道に強いバイクでしたが、1,200ccモデルが登場してから未舗装の道路も快適な走行ができるようになり、まさにムルティストラーダの名に恥じないバイクといえるでしょう。
まとめ
バイクメーカーの由来はおよそ創業者の名前が由来で名付けられていることが多く、イメージもわきやすいといえます。
名前の由来を知ることで今現在のバイクを楽しむだけでなく、ルーツを知ることでメーカーやどうしてそのバイクができたのかなどの深みを楽しめます。
今回ご紹介したのは一部だけですが、あなたが乗っている愛車の名前や由来、ルーツを調べてみてはいかがでしょうか?