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BRATSTYLEが数年ぶりにYOKOHAMA HOT ROD CUSTOM SHOWに出展
2024年12月1日(日)、第32回目となるYOKOHAMA HOT ROD CUSTOM SHOW 2024(以下、HCS2024)がパシフィコ横浜にて開催されました。国内外から多くのビルダーやベンダーが参加する、年に1度のカスタムの祭典。今回ForRide編集部は、数年ぶりに出展したというBRATSTYLEにインタビューを行いました。
BRATSTYLEにインタビュー : 今年のテーマは「若手をフィーチャー」
HCS2024当日、BRATSTYLEはインディアンやハーレー、SRを含む計5台の車両を展示していました。さらに人気のアパレルやグローブなど、充実のグッズ展開でブースは大盛況。代表の高嶺さんの姿もあり、色褪せないBRATSTYLEの魅力と知名度の高さを感じました。
一方で若手スタッフの活躍も目立ち、聞くところによると、今年の出展テーマのひとつに「若手をフィーチャーする」というのがあるそう。
「若者の〇〇離れ」という言葉が散見される昨今。バイク業界にもその兆しが見えつつあるなかでの期待の新星として、今回は工場長の細野さん、スタッフの村松さんにご協力いただき、お話を伺いました。
インタビュー① : 工場長 細野さん
Q : 現在、BRATSTYLEの工場長を務められているとのことですが、いつ頃からなのでしょうか?
A : 昨年から工場長となりました。もともとは新卒でハーレーのディーラーで働いていて、3,4年前にBRATSTYLEへ転職しました。スケートボードをやっていたのもあり、元々カスタムカルチャーに興味があったのですが、いきなり飛び込むのではなく、まずは整備の基本をディーラーで学んでからその世界へ行こうと思いました。
Q : 現在は主にどんな作業をご担当されているのでしょうか?
A : 店長の三枝のもとでカスタムビルドに関する技術・知識を学んでいます。具体的にご説明すると、ファブリケーションという、金属加工や溶接といった専門性の高い作業です。また、今回のHCS2024で出展したスポーツスターのカスタムも、ほとんど私が担当させていただきました。
Q : 若手という枠組みのなかでも工場長という、スタッフを取りまとめる立場なわけですが、この先はどんな目標をお持ちでしょうか?
A : もちろんスタッフ同士、お互い高め合って行きたいという想いもありますが、自分自身も高嶺(BRATSTYLE代表)が作るような車両を手がけられるようになりたいと思っています。
インタビュー② : スタッフ 村松さん
Q : BRATSTYLE入社前はバイク関係のお仕事をされていたのでしょうか? また、数あるカスタムショップのなかでなぜ、BRATSTYLEを選んだのでしょうか?
A : 前職は消防士で、元々BRATSTYLEのお客さんの1人でした。仲間内でBRATSTYLEの車両が多く、それを見てかっこいいと思ったので、購入させていただいたのがきっかけですね。そこからバイクをいじりたいという気持ちが強くなり、前職をやめて今に至ります。自分のバイクがBRATSTYLEの車両だからなのはもちろん、カスタムのスタイルや、アメリカにも店舗を構えていること、お店の象徴的存在の「高嶺剛」についていきたいという想いなどに強く背中を押され、この世界に飛び込みました。
Q : いわゆる未経験としての入社だったわけですが、はじめはどんな作業をやられていたのでしょうか?
A : ベース車両の掃除ですね。誰でもできる作業ですが、整備・カスタムに関しては素人だったので、人の命が関わる、車両そのものをいじることはできません。今では掃除・バラしもやりますが、その後のセットアップという、実際に組んでいく作業も任せられています。
Q : ご自身のスキルアップにあわせて裁量も増えていくと思いますが、これからの目標などを教えてください。
A : 少しずつでいいので、インディアンについて学びたいですね。そう言って入社したのもありますし、実際に高嶺が組んだインディアンも購入しました。自分で買えば、いじるし、覚えられる。カスタムやチューニングをできるようになって、レースに出たいです。なので今はひたすら先輩や高嶺の技を盗めるように努力し、トライアンドエラーを繰り返して知識・技術を磨いていきたいです。
新しい世代、新しい価値観を取り込み、さらに加速していくBRATSTYLEに期待!
インディアン、ハーレー、SR……。今回のHCS2024で展示されていた車両は、どれも普遍的な魅力に溢れたものばかり。そこに独自のセンスと確かなスキルで新たな価値を生み出すBRATSTYLEは、幅広い世代に愛されています。
今後も代表の高嶺さんを筆頭に、若手スタッフ達が持つ新たな価値観とソフトパワーで、BRATSTYLEをさらなる次元へと引き上げることでしょう。少なくとも、インタビューに真剣に応えてくださった2人の眼差しからは、そんな向上心に富んだ職人の気概を感じたのでありました。