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イタリアの走る宝石であるMVアグスタ。速さと美しさを兼ね備えた同社製モデルは羨望のまなざしを向けられるわけですが、それが限定モデルともなれば最早コレクターズアイテムです。
そんなコレクターズアイテムと呼ぶにふさわしいMVアグスタの限定モデルが発表されましたので、ご紹介いたします。
MVアグスタ「ブルターレ 1000RR アッセン」は超軽量!
こちらがその限定モデル、MVアグスタ「ブルターレ 1000RR アッセン」です。
公式サイトに“Tribute to Racing”というキャッチコピーが記載されています。「ブルターレ 1000RR アッセン」はアッセンサーキットとのコラボレーションにより生み出された限定モデルです。MVアグスタはアッセンで開催された世界選手権で35勝をあげており、アッセンでは毎年クラシックGPが開催されています。この関係から限定車が生産されました。
MVアグスタといえばレッドが特徴的ですが、この「ブルターレ 1000 RR アッセン」には独特の青い塗装が施されています。後述しますが、排気系の処理も一般的なMVアグスタ車の右三本出しとは異なります。
しかし、「ブルターレ 1000RR アッセン」の最大の特徴は圧倒的な軽量化にあります。ただでさえ軽量な「ブルターレ 1000RR」をさらに6kg軽量化することで、186kgと極限まで軽量化されています。
MVアグスタ「ブルターレ 1000RR アッセン」のディテール
エンジンそのものはベースとされた「ブルターレ 1000 RR」と同じ逆回転クランクを搭載する名機で、水冷4気筒DOHCを搭載しています。総排気量は998ccで、最高出力は153kW / 13,000rpm。レーシングキットを装着し、ECUマップをモディファイすることで156kW / 13,000rpmを引き出します。
その上でクランクシャフトの軽量化、燃焼室形状の変更、ピストンの軽量化、チタンコンロッドの採用などのモディファイが施されており、ソフトウェアも変更されています。また、スムーズなシフトを実現する最新の電子ギアボックスを備えています。
一方で、「ブルターレ 1000RR アッセン」の特徴は軽量化。それに大きく貢献しているのが前後に採用されたカーボン製ホイールです。RoboBox製品が用いられています。
また、各所に適用されたカーボン製パーツが軽量化に寄与します。
- エアボックスカバー
- ダッシュボードハーネスカバー
- ガソリンタンクパネル
- サイドパネル
- クラッチ&ギアボックスカバー
- ヘッドライトカバー
- フロントスポイラー
- アンダーカバー
- サイレンサーカバー
- タンデムシートカバー
などなど、多岐にわたります。
また、「ブルターレ 1000RR アッセン」にはオプションとして、レーシング キットが付属します。これにはCNC製タンクキャップ、ブレーキ レバー、クラッチ レバーのほか、カーボン製ピリオンシートカバーとバイクカバーが付属します。
さらに、追加のレーシングオプションには、Arrow製サイレンサーと専用ECUマッピングが用意されています。
MVアグスタ「ブルターレ 1000RR アッセン」は世界限定300台
「ブルターレ 1000RR」を180kgまで軽量化した魅力的な「ブルターレ 1000RR アッセン」は世界限定300台のみが生産されます。
日本においては、2023年8月1日よりKTMジャパンがMVアグスタ製品の取り扱いを開始していますが、今のところ残念ながら本車両に関する情報は出ていません。
新しい情報が入りましたら、続報をお伝えいたします。
エンジン型式 | 水冷 4気 筒DOHC 逆回転クランク |
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排気量 | 998cc |
最高出力 | 153kW / 13,000rpm |
最大トルク | 116,5Nm / 11,000rpm |
車両重量 | 180kg(レーシングオプション装着時) |
全長×全幅(mm) | 2,080×805 |
最低地上高 | 141 mm |
シート高 | 845mm |
変速機 | 6速 |
燃料タンク容量 | 16L |
タイヤサイズ | F:120/70 – ZR 17 M/C (58 W)、R:200/55 – ZR 17 M/C (78 W) |
カラー | BLU NORDICO ARGENTO AGO |
価格(税込) | 不明 |