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かねてからウワサされていたとおり、ホンダがインターモトで「CB750ホーネット」を世界初公開しました。新開発の並列2気筒エンジンを搭載している割に今一つ話題になりませんが、侮ることのできない高性能モデルに仕上がっています。
そこで今回は、750ccクラスの「CB」の歴史を駆け足で振り返りつつ、その「CB750ホーネット」をご紹介いたします!
1969年の「ドリーム CB750 Four」がCB伝説の始まり!
750ccクラスの「CB」といえば、ベテランバイカーさんが思い出すのは1969年に発売が開始された伝説の「ドリーム CB750 Four」ではないでしょうか?小中排気量モデルでは世界を凌駕していた日本メーカーが初めて海外で高く評価される大排気量モデルを発売したのでした。
「ドリーム CB750 Four」については、詳しい記事がありますので、そちらをご参照ください。
750ccクラスの「CB」はその後、DOHCエンジンを搭載した「CB750F」へと進化しました。
そして、2008年モデルを最後に絶版となった「CB750」に至るまで、常に空冷直列4気筒エンジンを搭載したロードスポーツモデルとして君臨しました。
新しい「CB750ホーネット」はパワーウェイトレシオに注目!
そしてこちらの車両が、今回インターモト2022で世界初公開された新しい「CB750ホーネット」です。
かなりシュっとした、今っぽいエクステリアに進化しています。
インターモトのプレスカンファレンスでホンダは、「あらゆるライドシーンでスリルを感じることができる!」と豪語しています。それを実現するのは、これまで高く評価されてきたバランス、安定性、機敏なハンドリングに加え、新たにクラス最高のパワーウェイトレシオを組み合わせていると説明しました。
ということで「CB750ホーネット」は、ホンダ伝統の空冷4気筒エンジンを搭載したロードスポーツから、何処でも誰でもどんなシーンでも楽しめるスポーツネイキッドに進化したと言えます。
「CB750ホーネット」は軽量かつハイパワー!
さて、注目はエンジン。これまでの空冷直列4気筒から、新たに総排気量755ccの水冷並列2気筒8バルブ ユニカムエンジンへと変わりました。最高出力は67.5kW、最大トルク75Nmを発揮します。この新型エンジンにはホンダのノウハウが詰め込まれており、270° クランクと不均一な点火順序によってV ツインのようなパルス感と魅力的なサウンドを生み出します。特許取得済みのボルテックスフローダクトがエアボックスへの気流を均等に分配し、鋭いスロットルレスポンスとピックアップを実現します。
シリンダーには「CBR1000RR-R Fireblade」から継承されたニッケル-シリコンカーバイドコーティングを施し、さらに 8バルブユニカムヘッドレイアウトにより、これらすべてが極めてコンパクトなユニットとしてまとめ上げられています。
それを支えるのは、重量わずか 16.6kgのスチール製ダイヤモンドフレーム。新型エンジンのパフォーマンスを最大限に引き出すべくデザインされており、その結果、車両重量はわずか190kg!素晴らしく軽量なモデルへと仕上げられています。
なお、フロントフォークは安定のショーワ製41mm 倒立タイプ。スイングアームはスチール製で、プロリンクを介して作動するリアサスペンションはプリロード調整が可能となっています。
カラーは選べる4種類
カラーラインアップは、ここまでに掲載してきたパールグレアホワイトのほか、マットゴールドフィンチイエロー、マットイリジウムグレーメタリック、グラファイトブラックの合計4色が用意されています。
新しい「CB750ホーネット」は、空冷直列4気筒と離別することで、新たに素晴らしいパフォーマンスを手に入れています。日本での発表が待ち遠しいニューモデルの登場ですね!
エンジン型式 | 水冷並列2気筒OHC 8バルブ270°クランクユニカム |
---|---|
排気量 | 755cc |
最高出力 | 67.5kW / 9,500rpm |
最大トルク | 75Nm / 7,250rpm |
車両重量 | 190kg |
全長×全幅×全高(mm) | 2,090×780×1,085 |
最低地上高(mm) | 140 |
シート高(mm) | 795 |
変速機 | 6速 |
燃料タンク容量 | 15.2L |
タイヤサイズ | 前:120/70ZR-17、後:160/60ZR-17 |
カラー | パールグレアホワイト、マットゴールドフィンチイエロー、マットイリジウムグレーメタリック、グラファイトブラック |
価格(税込) | 未定 |