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ホンダのスーパースポーツモデルの頂点に君臨する「CBR1000RR-R FIREBLADE」と、その上級モデルである「CBR1000RR-R FIREBLADE SP」が、モデルチェンジを受けて発売されましたので、詳細をご紹介いたします。
「CBR1000RR-R FIREBLADE」のルーツは900ccだった!
現在は1,000ccクラスのスーパースポーツを代表する「CBR1000RR-R FIREBLADE」ですが、その先祖は30年以上前の1990年に登場した「CBR900RR」でした。初代モデルは排気量900ccで、「CBR900RR」として海外向けに販売されました。
その後、モデルチェンジを経て2000年には「CBR929RR」へと進化し、6代目として登場したのが写真の「CBR954RR」で、このモデルから国内販売が開始されました。
2004年には新設計のエンジンを搭載した「CBR1000RR」へ進化し、2020年にはフルモデルチェンジを果たし、「RC213V」と同一のシリンダー内径・行程を採用したエンジンなどが話題を集めました。
「CBR1000RR-R FIREBLADE」2024年モデル
「CBR1000RR-R FIREBLADE」とその上位モデル「CBR1000RR-R FIREBLADE SP」が2024年モデルとしてモデルチェンジを遂げました!
写真は「CBR1000RR-R FIREBLADE SP」で、フロントフォークがオーリンズ製の電子制御になり、アウターチューブの色が異なります。
搭載されるエンジンは排気量999ccの水冷4ストロークDOHC4バルブ直列4気筒エンジンで、最高出力は160kW / 14,000rpmを誇ります。
カムシャフトのバルブタイミングおよびリフト量の変更、ピストン頭部形状変更による圧縮比の向上などにより、中速域の加速性能が一層向上しています。
また、ホンダ製モーターサイクルで初めて2モーター式スロットルバイワイヤ(TBW)を採用。
スロットルバルブの開閉を2つのモーターで独立制御することで、加速時のスロットルグリップ低開度域のコントロール性や、減速時のエンジンブレーキ効果の向上など、取り扱いやすさが向上しました。
さらに、フレームボディーの構成部品も新たに設計され、軽量化と剛性バランスの最適化を図ることで、旋回性と接地感の向上、高いハンドリング性能のバランスを追求しています。
足回りにおいては、「CBR1000RR-R FIREBLADE SP」ではオーリンズ製の電子制御サスペンションやブレンボ製フロントブレーキキャリパーなどを採用し、専用化された足まわりを備えています。
ベースグレードの「CBR1000RR-R FIREBLADE」に装着されたショーワ製の前後サスペンションにも注目。フロントはBPF(ビッグ・ピストン・フロントフォーク)、リアはバランスフリーリアクッションBFRC-liteを採用し、バネ下重量の軽減を実現しています。
今回のモデルチェンジではエンジンとシャシーが進化しましたが、技術的な注目ポイントは2モーター式スロットルバイワイヤの新採用です。
カラーラインアップは、「CBR1000RR-R FIREBLADE SP」が最初に紹介した“グランプリレッド”と“マットパールモリオンブラック”の2色が用意されています。一方、「CBR1000RR-R FIREBLADE」は“グランプリレッド”1色です。
「CBR1000RR-R FIREBLADE」はご覧の“グランプリレッド”1色です。
車両本体価格は「CBR1000RR-R FIREBLADE」が248万6,000円(税込)、「CBR1000RR-R FIREBLADE SP」が 284万9,000円(税込)です。
「CBR1000RR-R FIREBLADE」のスペック
エンジン形式 | 水冷 4ストローク DOHC 4バルブ 直列4気筒 |
排気量 | 999cc |
最高出力 | 160kW / 14,000rpm |
最大トルク | 113Nm / 12,000rpm |
車両重量 | 200(201)kg |
全長×全幅×全高(mm) | 2,100(2,105)×740(750)×1,140 |
最低地上高 | 130mm |
シート高 | 830mm |
変速機 | 6速リターン |
燃料タンク容量 | 16L |
タイヤサイズ | F:120/70ZR17M/C、R:200/55ZR17M/C |
カラー | グランプリレッド(グランプリレッド、マットパールモリオンブラック) |
価格(税込) | 248万6,000円(284万9,000円) |