この記事の目次
1980年代のバイクブームを知る、ベテランバイク乗りの皆様に朗報です。あのホンダ「ハンターカブ」がCT125として今年2020年の6月26日に発売されることとなりました。若者には「なんのこっちゃ?」かもしれませんので、今回はハンターカブの歴史とあわせて新型の基本情報をご紹介したいと思います。メーカー純正のカブとは思えないくらいカスタム感あってカッコいいですよ!
ハンターカブとはどういうバイクなのか
ハンターカブはスーパーカブをベースに製作されたデュアルパーパス(オンロードとオフロードの両方を走ることを念頭に置いて作られたタイプ)モデルのバイク(厳密には原付)です。カブでオフロードを走るという考えが誕生したのは輸出先であったアメリカ合衆国で、1960年代からスーパーカブをダート仕様にするカスタムが流行したのがルーツとなっています。
日本で生まれたものをアメリカ人が独自のアレンジを加えたことことがきっかけとなって誕生したハンターカブは、日本とアメリカの文化が折衷されたバイクそのものです。
日本国内で登場した初代ハンターカブは1968年に発売されたCT50 ハンターカブになります。その13年後の1981年に発売された2代目ハンターカブがCT110と呼ばれるモデルです。CT110は発売から2年後の1983年に生産終了となりました。
CT110にハンターカブの名称はついていませんが、トレッキングバイク入門モデルとして発売されたこと、そして耐久性・経済性に優れた単気筒エンジンや中・低速に振られた出力特性で、経済的かつ安心して悪路走行を楽しませてくれるバイクとなっていました。
CT110がCT125のベースデザインとなったのは、排気量アップによってより本格的なトレッキングバイクとなったことを強調したかったためではないでしょうか。
かくしてハンターカブはCT125 ハンターカブとして37年ぶりに復活することとなったのです。新型ハンターカブは現行車であるスーパーカブC125(こちらは都会的なデザインが印象的)をベース車として開発されています。エンジンパワーを確かめたい方はスーパーカブC125に乗ってみると良いでしょう。
CT125ハンターカブの注目点
ルックス・性能・経済性の三拍子揃っているのがハンターカブです。それは新型でも継承されています。以下では新型ハンターカブの注目点を見ていきましょう。
アウトドアレジャーでの活躍が期待できる
デュアルパーパスバイクですから、未舗装の道路を走るといったアウトドアレジャーとしての楽しみ方があります。未舗装でも高い走行性能を発揮するとなれば当然、林道ツーリングにも参戦可能です。
性能と同様にヴィジュアルもアウトドアレジャーで映えそうな活動的なデザインとなっています。機能美を感じさせるメカニカル・テイストが美しいです。
充実した性能・装備品
未舗装路でも安定した走行性能を発揮するサスペンション、現行のスーパーカブと同じ124cc空冷4ストローク OHC 単気筒エンジンとそのエンジン周りを守るアンダーガード、さらにブレーキは前後共にディスクブレーキが採用されているなど、アウトドアレジャー向けバイクとしての名に恥じない充実した装備です。スーパーカブC125よりも装備は頑丈です。
専用のリアキャリアは縦477mm x 横409mmのサイズ設定にすることで積載能力を向上、荷掛けフックの数は4箇所用意されているので安定した積載能力が期待されます。
カタログ値で67.2km/L超えの燃費性能
燃料タンク容量5.5Lとなっています。実燃費により近いカタログ値であるWMTCモード値(クラス1)は1名乗車時で67.2km/Lですから、 単純計算で 67.2km/L x 5.5 = 369.6kmを燃料満タンで走ることができる計算です。東京都から愛知県名古屋市に給油無しで到着できるくらいの燃費性能を期待して良いでしょう。
新車価格は税込440,000円
CT125ハンターカブの新車価格は税込440,000円です。上述したベース車のスーパーカブC125は税込407,000円ですから、4万円弱多く支払うだけで林道をより快適・カッコよく走ることができると考えることもできます。
排気量250ccのCRF250 RALLY(オフロードバイク )が715,000円ですから、それよりも30万円弱安い値段でオフロード走行を楽しめるという見方もできます。
まとめ
125ccなので高速こそ乗れないですが、街乗りから未舗装路・林道ドライブそしてロングツーリングまで使えちゃいそうな新型ハンターカブ。バイク遊びの幅が増えること間違えなしです。