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200年の間、基本の形が変わっていない自転車。そんな自転車に革命的なプロダクトが誕生しました。車輪部分にスポークもハブもないという、画期的(!?)な自転車が登場したので紹介しましょう。
CYCLOTRON BIKE
「CYCLOTRON BIKE」は、写真を見てわかるように、スポークもハブもないという近未来的な自転車です。このようなスポークレス化された自転車は、すでにいくつか発表されているのですが、この「CYCLOTRON BIKE」がスポークレス化された理由は非常にユニークです。
え!? そこに荷物積むの?
なんと!「スポークを取り払ったことで、空いたスペースに荷物を積んでしまおう」という、非常に大胆かつ家庭的な機能を充実させるためだったのです。
ライフスタイルにあった様々な使い方ができる
「CYCLOTRON BIKE」を開発したCyclotron Cyclesは、スポークのあるデットスペースを有効活用すべく、スポークレス化と同時に、「ユーティリティスロットモジュール(Utility Slot Modules:USM)」を取り付け可能な場所とし、様々なモジュールを用意することで、ライフスタイルにあった使い方ができるようにしたといいます。
USM用のモジュールには買い物に便利な「ポリゴンバスケット」、荷物を搭載していないときには折り畳める「バタフライバスケット」その他、「Wingman」と呼ばれるチャイルドシートを取り付けることも可能となっています。
カーボンファイバーフレーム内に全てを集約
フレームは、カーボンファイバーなどを用いることで軽量化が図られています。12段変速機搭載版で重さ11.5キロ、18段変速版でも11.8キロ、電動変速機搭載版では11.6キロを実現しています。チェーンやディレイラーといった、自転車を構成するために必要なパーツは、全てフレームの内部に統合され、外からは見えないようになっています。
LED搭載で走行時に光らせることも可能
車輪の内側にはLEDが搭載されており、走行時に光らせることも可能となっています。トロンのバイクを連想させるところも近未来感を煽りますが、これだけ光れば暗いところを走っていても安全ですよね。
スマートフォンアプリと連携し多様な計測も可能
また、10以上のセンサーが内蔵されていて、スマートフォンアプリと連携することで、GPS機能はもちろん、自転車用ナビやサイクリングデータの記録のほか、心拍数や消費カロリーも測れるようになっています。
また、走行状態を学習して最適なギアの提案をしたり、自動で低速ギアに切り替えたりも可能です。
999ユーロ(約11万7,000円)で入手可能
Cyclotron Cyclesは現在、「CYCLOTRON BIKE」の市販化に向けてクラウドファンディングサイトkickstarterで出資者募集のキャンペーンを実施中です。現時点では、999ユーロ(約11万7 ,000円)で「CYCLOTRON BIKE」の12段変速機版が1台入手可能です。終了後の市販価格は1,599ユーロ(約18万7 ,000円)になるとのことです。日本への配送にも対応しており、出荷は2017年6月を予定しているとのことです。
やたらと近未来的な割には、意外と実用的な機能を搭載する「CYCLOTRON BIKE」。この手のクラウドファンディングサイトのアイデア商品は、奇抜なだけで実用性を欠いているモノも少なくありませんが、「CYCLOTRON BIKE」は案外実用的で、将来性を感じます。こんなユニークな自転車、一台持っていても良いかもしれませんね。