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「まーた変形とか余計な機能つけちゃって…… どうせ実現できないんでしょう?」とか思いながらページを開いたあなた!筆者もちょっとそう思いながら半信半疑で調査したのですが、これが実はすでに生産段階に入りつつあるそうなんです!
https://forride.jp/motorcycle/halo
2019年7月頃に同プロジェクトについて配信した記事では、そのスマートさの一部しか公表されていませんでしたが……
同年の2億5千万円もの資金調達の後、今年のCES 2020にて再び進捗状況をお披露目!その破天荒なスマートっぷりでベスト・イノベーション賞をかっさらった今話題のスマートバイクです!
では一体どうスマートなのか?新しく公開された機能について触れてみましょう!
Damon Hypersportのスゴいとこ3選
最大速度200mph(時速320㎞/h)ものスピードを誇り、200㎞~300kmもの航続距離を実現させたEVスーパースポーツ。もちろん、こんな基本的な機能で評価されたわけではなく、次の3点において、他EVと違いを見せつけています。
- トランスフォーム機能
- バイク用360℃高度警戒システム
- クラウド型学習機能
字面で見るとかなーりお堅い機能に見えますが、内容はとってもSFワールドでロマンに満ちた機能なので、ぜひご覧ください。
トランスフォーム機能
まず注目したいのが、タイトルにもある「トランスフォーム機能」です。CESにて公開されたトレーラーにて触れられたこちらの前代未聞な機能は一体何なのでしょうか。
Damon HypersportにはDUCATIのムルティストラーダのように、ライディングモードのプリセットが複数設定されており、「街乗りモード」と「高速モード」の2つをライディングシーンによって使い分けることで、それぞれの場面に適したライディングができる仕様になっています。
そして、この「街乗りモード」から「高速モード」にスイッチした瞬間、なんと車体のウィンドシールド、グリップ、シート、フットレストが動き、ライディングポジションを調整してくれるのです!
いやはや、けっこうガチな変形機能でびっくりですよね。「高速モード」では高速道路で長距離走行する際に、空気抵抗が少なくなるような体勢にボタン一つでシフトします。
バイク用360℃高度警戒システム
前回の記事でもご紹介しましたが、おさらいでもう一度ご説明いたします。「バイク用360℃高度警戒システム」とはその名の通り、バイク用に開発されたセンサーシステムのことで、車体の前後と側面に埋め込まれているカメラや内蔵レーダーによって周囲の障害物を認識し、衝突や転倒の可能性に応じてライダーに通知を飛ばすシステムです。
自分の周囲にいる自動車や人、飛び出してきた小動物などにも反応でき、センサー類は最大で64個の対象物を認識できるため、都会の煩雑な道路状況でもしっかり機能します。
後部に設置されたカメラはディスプレイに表示することも可能で、可視範囲の狭いミラーよりも正確な情報をライダーに伝えてくれます。
クラウド型学習機能
何よりCESで受けが良かったのが、このクラウド型学習機能。Damon Hypersportには4G、Wi-Fi、bluetoothなどの通信機能が搭載されており、先述の360℃高度警戒システムが経験したデータをDamonのデータクラウドに共有することができます。
Damonはそのビッグデータをもとにシステムの改善ができるため、データサンプル数が増えれば増えるほどDamon Hypersportは安全な走りができるようになる、ということです。
まとめ
超高機能なDamon Hypersport、そのスペックからおそらく日本では400cc以上のAT2輪という分類になるのでしょうか。予約申し込みは既にオープンされていて、2021年にはDamon Hypersportが全世界に出荷されるそうです。
価格は24,995USドル(273万8,500円)とハイスペックEVらしいお値段ですが、そのコンセプトが事故率激減であることを考えると、車体費用の代わりにさまざまなコストカットが見込めるので、あながち高すぎない値段なのかもしれません。
近々電動バイクの購入を検討されてる方は、候補に加えても面白いのではないでしょうか。以上、Damon Hypersportのご紹介でした!