この記事の目次
いやあ、派手にいってしまった……。大穴があいてしまったFRP製カウル、果たして自分で修復できるのでしょうか?今日はFRPの補修工程を一挙一動逃さずにご紹介いたします。
FRPを補修する為の準備
レースに使うFRP製アンダーカウルなのですが大穴が空いてしまっていて、これでは万一の時にオイルをキャッチしてもダダ漏れしてしまう。新しいのを買えば早いのですが、この割れた部分を自分で修復してみることにしました!手をかける事で愛着も湧くってもんです!
先ずは必要なものを揃えます。
・ベルトサンダー(粗めのサンドペーパーでも可)
・脱泡ローラー
・アルミテープ
・FRP樹脂&硬化剤
・紙コップ等の使い捨て容器
・ガラスマット
最終的に内側からFRPを貼っていくのですが、貼り付ける周辺部分をFRPの食い付きを良くするためにまずはベルトサンダーで研いでおきます。塗装と同じく下地作りがキモになりますので、心して行ってください。
先ずは表面からアルミテープを貼り、穴や亀裂から樹脂が表面に漏れ出さないようにしておきます。
次に、ガラスクロスを必要な枚数分、適応したサイズにカットします。ガラス繊維が無方向に重ねてあるものは強度に方向性がなく脱泡も良好で、FRP成形用基材として最も幅広く使われます。
FRP樹脂を紙コップなどの使い捨て容器に取り分けたら、樹脂と硬化促進剤を混ぜ合わせます。
樹脂をガラスマットに吸わせて、当然ですが硬化する前に貼り込むこと。脱泡ローラーを駆使して樹脂と共に空気を外に追い出します。ガラスマットの樹脂をしごく様な感じで。手早くね。
第1層目を積層したところ。ガラスクロスが偏らず平均的に均されているかどうか、そして樹脂やガラスクロスの中に空気が入っていないかをよく確認しましょう。
第2、第3層目を積層しているところ。第3層目にはまとめたガラス繊維の糸で織り上げてあるガラスクロスを使用することで、耐衝撃性&FRP表面の引張強度を上げてみます。
貼り終えたら硬化するのを待つ。日光に当てれば紫外線によって硬化も促進します。なお、白い筋のように見えるのは樹脂が光っているだけで、穴が開いているわけではありません。
FRP補修のみに焦点を絞ったので表面はガリガリですが、内側は問題なく補修できました。表面も補修する場合はパテを盛って、研いで整形してから再塗装となりますが、長くなるので今回はここまで。
FRP補修ができれば、多種多様な用途に応じた修繕ができるようになりますよ!
是非チャレンジしてみてください!