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青木ヶ原樹海は富士山の北西に位置する、山梨県富士河口湖町・鳴沢村にまたがって広がる原野である。
全国的にも有名な「自殺の名所」として知られ、この地で命を落とす者は後を絶たない。一度足を踏み入れれば脱出困難と言われる深い森が見渡す限りに広がり、日中に行っても薄気味悪い空気で包み込まれている。
木々にくくり付けられたビニールテープ
今回は筆者自身もビニールテープを2束持って樹海に足を踏み入れた。
奥に進みにつれ、遊歩道が見えなくなり360度に深い森が広がるため、自分の位置が全く確認できなくなるからだ。無数に残るビニールテープも探索に訪れた者や自殺志願者が気が変わった段階で、帰って来れる用にくくり付けたマーキングである。
方位磁針は反応する
“方位磁針が使えない、電子機器が狂う”などは俗説で、iphoneのコンパス・アプリは確かに反応していた。結果的にかなり奥深くまで足を踏み入れたため、前項のビニールテープだけでは位置情報が掴めなくなり、このコンパスを便りに樹海から脱出した。
無数に残された自殺志願者の遺留品
近年は自治体などの対策により、自殺者数は大きく減少しているといわれるが、まだまだ樹海内には様々な遺留品が残されていた。衣類から自殺に使用したと思われる薬や道具など。自殺志願者はどんな心境で樹海での時間を過ごしたのだろうか。
ここは青木ヶ原を通り抜けられる遊歩道から外れ、深い森に入っていく立ち入り禁止エリアなので、危険が数多く点在している。
足を踏み入れる際は、あくまでも”自己責任”で、細心の注意を払っていただきたい。