この記事の目次
「バイクの免許も取ったし、バイクも無事購入したし!さあバイクに乗るぞ!」
「その前に、ヘルメット買わないと! どうせならファッショナブルなヘルメットを被りこなしたいな。どんなのがあるんだろう?」
「大型でもハーフタイプヘルメットっていいのかな?」
「どのヘルメットでも公道走れるのかな?」
というわけで今回は、バイクに乗るには必ず必要なヘルメットにまつわる事についてご紹介いたします。
筆者もヘルメット購入の際はルール確認の為に、いろいろと調べた経験がありますので、ここでは筆者なりにわかりやすく説明してみたいと思います。
ヘルメットは何でもOKなの?
まず、日本では公道をオートバイで走るときには、ヘルメットの着用が法律で義務付けられています。
次にヘルメットの規格ですが、規格とは定められた「基準」の事。”安全の基準”に対してそのヘルメットがクリアしているかを判断します。
判断の基準は各種の「マーク」です。
1)PSCマーク
日本国内の優良販売店で販売されている「乗車用ヘルメット」には必ずこの表示があります。なぜならこの表示がないと他の規格の表示があっても「乗車用ヘルメット」として販売・陳列が認められないからです。なお「125cc以下限定」と「排気量無制限」の二種類の基準があります。
2)SGマーク
規格内容はPSCと似ていますが、ポイントとしては第三者機関による審査が義務付けられており(PSCはメーカー内の検査のみでつけることが出来ます。)、このマークの良いところは製品の欠陥により被害が発生したときのための対人賠償保険(1億円限度)が付帯されるという点です。日本国内で流通するヘルメットの大半に「PSCマーク」と並んで「SGマーク」が表示されています。
SGとPSCが貼ってないメットは違反なの?
実は規格外でも走行は出来るのです。法律上は下記を満たしたものはヘルメットと見なされます。
内閣府令(道路交通法施行規則第九条の五)乗車用ヘルメットの基準
左右、上下の視野が十分とれること。
風圧によりひさしが垂れて視野を妨げることのない構造であること。
著しく聴力を損ねない構造であること。
衝撃吸収性があり、かつ、帽体が耐貫通性を有すること。
衝撃により容易に脱げないように固定できるあごひもを有すること。
重量が二キログラム以下であること。
体を傷つけるおそれがある構造でないこと。
ただし、事故が起きた時の事を考えると、安全基準をクリアしたヘルメットとそうでないヘルメットではどちらが安心か……おわかりですね。
通販サイトでもヘルメットが購入できますが、中には「装飾用です。公道使用不可」の記載があるヘルメットがあります。これらのヘルメットには、もちろん「PSCマーク」や「SGマーク」がありません。どうしても購入したい場合は、自己判断でご購入ください。
最後にヘルメットが生まれたそもそもの起源は、以下の通りとなっています。
19世紀後半にオートバイが発明され、20世紀初頭から使用が始まったが、ヘルメットを着用するという習慣は長らく無く、事故に対する研究もされてこなかった。しかし、アラビアのロレンスで知られるトーマス・エドワード・ロレンスがオートバイ乗車中に事故に遭い頭部外傷により死亡したことから、治療チームの一員であった外科医のヒュー・ケアンズはオートバイ乗車中の事故による負傷の研究を始め、ヘルメットを使用することが死者数を大幅に減らすという結論を得た。これがヘルメットの有効性を示す最初期の研究である[1] 。その後、世界各国でオートバイが普及する中で死亡事故の増加が問題視され、各国で規格化・義務化されるようになった。
ウィキペディアより
お恥ずかしい話ですが、筆者も調べて初めて知りました。
いかがだったでしょうか。兎にも角にも、自身の体がむき出しの状態で乗らなければいけないバイクは、やはり危険と隣り合わせということです。たかがヘルメット、されどヘルメット。自分の体は、自分で守れるよう、最適なヘルメットを選んでくださいね。