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以前記事にした『“バイク乗り=不良”というレッテルの根源を探る』。
この記事で、ホリスターという町で起きたアウトローバイカーたちの暴挙が、「LIFE」誌の表紙になったと説明したが、どうやらそれは「ある事件」を隠蔽するために仕組まれた情報操作ではなかったのかと一部では噂されている。
1947年に起きた「ロズウェル事件」
ホリスター事件が起きた1947年7月。それはニューメキシコ州ロズウェルでそれは起きていた。ロズウェル付近の牧場で、大破した空飛ぶ円盤、所謂UFOを米軍が回収したというのだ。もちろん、ニュース速報にもなり、全米が未知の存在に慄き、また期待を膨らませた。
しかし、米軍はすぐに「気象観測用気球」であると釈明し、1970年代に入り様々な憶測が飛び交い再び注目を浴びるまで、
この事件は一般民衆の間では忘れ去られていた。現在では、数多の研究者やオカルト人がその真相を解明しようと試みている、言わば一種の都市伝説的な存在のひとつとして数えられている。
「ホリスター事件」は差し替え記事だった!?
当時、「LIFE」誌はその前代未聞の大スクープに迫っていたのではないだろうか。
空飛ぶ円盤や未知なる生物。まさに人類至上最も大きな衝撃的記事だ。およそ常人の雑誌編集者であれば、間違い無く飛びついてしまうだろうネタである。
しかしどうだろう、その月に発売されたLIFE誌の表紙は全米を揺るがすUFOや宇宙人の写真ではなく、改造したハーレーに跨ったアウトローバイカーのそれだったのだ。小さな町で起きた、言わば偏った小さな事件を果たしてそこまで大きく取り上げるものか?
戦後復興期、テレビが本格普及する前のメディアとあれば、雑誌であれその影響力は図り知れない。そうしたことから、一部では「米軍の圧力による記事の差し替えではないか」とも噂されているのだ。
ここに記したことはあくまでも推測であり、根拠のない憶測である。しかし、そうでないことも証明できなければ、そうであることも証明できない。
もちろん、現在その真相を知る者もいなければ、知ることもできない。
真実とはいつも不透明である。