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650ccクラスが充実してきた昨今の二輪メーカー・ラインナップですが、ホンダから普通二輪免許バイカーさん向けモデルが装いを新たにリリースされました!
今回は、「CBR400R」「400X」の2017年モデルを紹介しつつ、これを機会に両車を復習してみましょう。
「CBR400R」2017年モデル
燃費性能に優れた水冷DOHC直列2気筒400ccエンジンは全域でスムーズな出力特性で扱いやすく、防風効果の高いカウリングを装備したスポーツモデル「CBR400R」。
「AGGRESSIVE SPEED SHAPE」をスタイリングコンセプトに、CBRシリーズのフラッグシップモデル「CBR1000RR」のDNAを受け継ぐスピード感あふれるフルカウリングデザインに、被視認性に優れるLEDのデュアルヘッドライトやテールランプを採用した先進性あふれるスポーツモデルです。
その2017年モデルでは、レッドを基調にスポーティーかつシャープな印象のホワイトとブラックのグラフィックを施した「ヴィクトリーレッド」と……
ホワイトを基調にブルーとブラックのグラフィックを施した「パールグレアホワイト」を新たに採用。
従来のカラーリングのグラファイトブラックと合わせ、全3色の設定としています。
「CBR400R」の特徴はエンジンにあり!
一般的には、最大の注目点は、レーシングマシンのDNAを継承した機能美に満ちたスタイリングでしょう。
「軽量、コンパクト、マスの集中」を基調とした、レーシングスピリットが息づくエアロダイナミクス・フォルムを採用。前方にスラントさせたフロントフェイスと鋭く跳ね上げたリアまわりが、空気を切り裂くような、アグレッシブなイメージを一層強調しています。
なのですが、本当に注目すべきポイントはエンジン! 2013年に登場した本モデルのために新開発された、水冷4ストロークDOHC4バルブ直列2気筒400ccエンジンは、エントリーユーザーからベテランライダーまで幅広い層の方が扱いやすく軽快でスポーティーな走行を楽しめます。
力強い出力特性の実現については、吸気と排気の高効率化を目指し、吸・排気バルブの大径化を図るとともに、エアクリーナーから吸気ポートまでをストレート化しています。
優れた燃費性能の実現にあたっては、ローラーロッカーアームを採用するなど、低フリクション技術を多岐にわたって採用しています。
さらに、高品位なエンジンを目指し、プライマリーおよびバランサーギアには、ギアノイズ低減のためにセラシギアを採用。また、180度クランクやカップルバランサーの採用などにより振動を低減しスムーズな回転と優れた静粛性を実現しています。
エンジンの搭載位置や搭載角度を完成車全体の視点から徹底的に検証。力強いデザインとしながら、ソケットボルトを各所に採用することで、造形美も醸し出しています。
「CBR400R」の価格・発売日・スペック
2017年モデルは4月7日に発売されており、車両本体価格(消費税込み)は……
- CBR400R グラファイトブラック:69万9,840円
- CBR400R ヴィクトリーレッド、パールグレアホワイト:73万2,240円
- CBR400R<ABS> グラファイトブラック:75万0,600円
- CBR400R<ABS> ヴィクトリーレッド、パールグレアホワイト:78万3,000円
となっております。
スペックは以下の通りです。<>内はABSモデルです。
- 全長×全幅×全高:2,080×750×1,145mm
- ホイールベース:1,410mm
- シート高:785mm
- 車両重量:192kg<194kg>
- エンジン種類 / 弁方式:水冷4ストローク直列2気筒 / DOHC4バルブ
- 総排気量:399cc
- 内径×行程:67.0×56.6mm
- 圧縮比:11.0
- 最高出力:34kW(46PS) / 9,500rpm
- 最大トルク:37N・m(3.8kgf・m) / 7,500rpm
「400X」2017年モデル
続いては「400X」。コチラは冒険心を掻き立てる力強いクロスオーバースタイルに、低・中回転域から高回転域までスムーズな出力特性のエンジンを搭載し、市街地走行からツーリングまで幅広い使用用途を可能としたモデルとして好評を得ています。
2017年モデルでは、熟成を図るとともに、カラーリングを変更しています。
「400X」は、冒険心を高揚させるダイナミックなスタイリングコンセプト「FEEL THE ADVENTURE FORM」を踏襲したデザインに、「CBR400R」と同じ400ccエンジンを搭載したクロスオーバーモデル。
今回、軽快感のあるデザインと歯切れのよい排気サウンドが魅力の小型異形マフラーを採用するとともに、小型のメインステップホルダーを採用。またアンダーカバーを廃止することで、サイドビューの軽快なイメージを強調させています。
車体色には、新たに上質感のあるキャンディープロミネンスレッドと街中でも映えるソードシルバーメタリックを採用し、継続色のパールサンビームホワイトと合わせ、全3色の設定としています。
「400X」の特徴
「400X」の特徴は、「CBR400R」と同一エンジンですが(出力特性なども同一)、コチラはアドベンチャー仕様のスタイリングにあると断言しておきましょう。
力強くタフなイメージの中に、軽快さも併せ持つ、威風堂々とした独特なフォルム。シャープなラインのフロントカウルや、眉を吊り上げ静かに睨んでいるような精悍なヘッドライトなどで構成されるフロントフェイスが、個性を一層強く主張します。ボディーサイドにはタイヤパターンをモチーフにしたストライプも採用し、ワイルドさを強調しています。
「400X」の価格・発売日・スペック
「400X」の発売日は4月17日とされており、車両本体価格(消費税込み)は……
- 400X:74万1,960円
- 400X<ABS>:79万2,720円
とされています。
スペックは以下の通りです。<>内はABSモデルです。
- 全長×全幅×全高:2,085×830×1,335mm
- ホイールベース:1,410mm
- シート高:795mm
- 車両重量:192kg<194kg>
- エンジン種類 / 弁方式:水冷4ストローク直列2気筒 / DOHC4バルブ
- 総排気量:399cc
- 内径×行程:67.0×56.6mm
- 圧縮比:11.0
- 最高出力:34kW(46PS) / 9,500rpm
- 最大トルク:37N・m(3.8kgf・m) / 7,500rpm
「CBR400R」と「400X」はエンジンを共有する兄弟だ
いかがでしたでしょうか? 扱いやすさとスポーツ性を両立する直列2気筒400ccエンジンを搭載する両車ですが、一方はスーパースポーツ、他方はクロスオーバーモデルと、異なる性格に仕上げられた兄弟車であることが分かります。
普通二輪免許バイカーさんにとって、なかなかに魅力的なモデルだと思いますが、皆さんはどう思いましたか?