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急激なインフレが落ち着きつつも物価上昇に歯止めがかからずスタグフレーション状態。そんな昨今でも、魅力的なニューモデルが続々と発表されていますが、どのメーカーも微妙に値上げしているように見受けられます…(仕方のないことですが)。そんな潮流に逆行するコスパ最強のスクーターがホンダから発売されました!
ホンダ「Dio110」は2011年デビューのコストコンシャスなスクーター!
ベテランライダーさんにとって「Dio」といえばハイパフォーマンスかつカッコいいスクーターの代名詞だったと思いますが、「Dio110」はそれとは別物。2011年に登場したときからコストコンシャスかつ実用的なモデルが目指されていました。
空冷4ストローク単気筒エンジンを搭載しており、14インチの大径アルミホイールを標準装備していながら、車両本体価格は19万9,500円(税込)と激安でした!
2015年にはモデルチェンジし、オフセットシリンダーや低フリクション技術を採り入れた「eSP(イーエスピー)」エンジンを新搭載。57.9km/Lという高燃費のみならず、最高出力は従来モデルに対し約6%向上させた6.6kWにアップ。さらにアイドリングストップシステムを新採用して商品性をも高めていました。
2021年のフルモデルチェンジでは、圧縮比を高めたコンパクトな燃焼室とし、ロングストローク化することで燃費性能をより高めるなど、力強い走りと環境性能を高次元で両立。そのうえ軽量高剛性フレーム「eSAF」と利便性の高いHonda SMART Keyシステムの新採用により、さらに商品性は高まりました。
しかしその反面、車両本体価格(税込み)は24万2,000円~と、かなりの価格上昇となっていました。燃費や性能、利便性の向上は大歓迎ですが、コストコンシャスなスクーターとして登場した「Dio110」にあっては少々、値段が上がり過ぎていたようです。
原点回帰のホンダ「Dio110・ベーシック」!
2023年モデルの「Dio110」に新たに「Dio110・ベーシック」という新グレードが追加されました。
「Dio110」にはエンジン始動時やシートの解・施錠時に便利なHonda SMART Keyシステムを標準装備していますが、「Dio110・ベーシック」ではそれを省略。しかしそのお陰で車両本体価格は「Dio110」の25万3,000円から21万7,800円へと大幅ダウンを実現しています!
エンジンや自慢の14インチアルミホイールを含めた車体回りの基本装備に違いはありませんから、「Dio110・ベーシック」はかなり良心的な価格設定と言えます。
カラーラインアップも「Dio110・ベーシック」はパールジュピターグレー、マットギャラクシーブラックメタリック、パールジャスミンホワイトと3色を用意。「Dio110」はマットディムグレーメタリック1色ですから、ホンダの狙いは明白です。
ということで2023年モデルの「Dio110」は激安=クラス最安価格を実現した「Dio110・ベーシック」が注目となります!
Dio110・ベーシックのスペック
エンジン型式 | 空冷 4ストロークSOHC単気筒 |
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排気量 | 109cc |
最高出力 | 6.4kW/ 7,500rpm |
最大トルク | 9.0Nm / 5,750rpm |
車両重量 | 96kg |
全長×全幅×全高(mm) | 1,870×685×1,100 |
最低地上高 | 150mm |
シート高 | 760mm |
変速機 | 無段変速式(Vマチック) |
燃料タンク容量 | 4.9L |
タイヤサイズ | F:80/90-14M/C、R:90/90-14M/C |
カラー | パールジュピターグレー、マットギャラクシーブラックメタリック、パールジャスミンホワイト |
価格(税込) | 21万7,800円~ |