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ホンダから初代モンキー(Z50M)が発売されたのが1967年。そして今年は2016年。ということで、「モンキー 40周年記念モデル」の発売時期にならうと今年の年末、いや、もしかすると2017年初めに、間違いなく「モンキー50周年記念モデル」が発売されます!
まずは記念モデルの復習から
コチラが1997年2月に発売された「30周年記念モデル」。タイトル画像の初代をモチーフとしたカラーリングを採用していました。
こちらは40周年記念モデル
これが2006年12月にリリースされた「40周年記念モデル」。同じく初代をモチーフにしながら、タンクとフロントサスペンションをブラックに、リアショックと前後ホイールをレッドにペイントして、新しさと懐かしさを共存させています。
というワケで、遠からぬうちに「50周年記念モデル」の情報が出てきます。その前に今回は、モンキーの歴史を駆け足で振り返り、予習しておきましょう。
モンキーのご先祖様「Z100」
これが初代モンキー(Z50M)の”おじいちゃん”にあたる「Z100」。
多摩テックの遊具として提供され、子ども達にオートバイの楽しさを教えてくれました。その子孫が50年後にも販売され続けるとは、当の”ホンダ”も思ってもみなかったことでしょう。前後ホイールは5インチと現行モデルより小さく、前後サスペンションは未装備。三角形のガソリンタンクは樹脂製です。エンジンは当時のスーパーカブ「C100」用の流用で、バルブ駆動はOHVでした。
これがモンキーのお父さん「CZ100」
これが初代モンキー(Z50M)の”お父さん”に当たる「CZ100」。
エンジンは引き続き「C100」カブ用。サスペンションのない前後リジットの車体構成は「Z100」そのままですが、フレーム形状は変更されています。ガソリンタンクは「C111」スポーツカブ用の流用。まだまだ寄せ集めで作った感じ。
そして初代モンキー「Z50M」
そして、これが初代モンキー「Z50M」。
まだ前後リジッドのままですが、チェック柄の畳めるシート(銀色のレバーを引くことでシートポストが倒れる)&畳めるハンドル(トップブリッジにある黒いプラスチック製パーツを緩める)の採用によりクルマへの積載がラクになりました。この初代から、大人も楽しめるレジャーバイクとしてのコンセプトを与えられました。エンジンもカブのアップグレードに伴い、OHCになっています。
フロントサスがついたぞ「Z50A」
いよいよフロントにテレスコピックフォークが装備された1969年発売の「Z50A」。ホイールサイズも8インチとなり、走行性能も向上しています。
その翌年に早くもモデルチェンジ「Z50Z」
その翌年、1970年にリリースされた「Z50Z」。アメリカでは「Mini Trail」と呼ばれ、未だに人気の高いモデルです。
当初は子ども向けの遊具だったモンキーの”おじいちゃん”ですが、発売から10年強をかけて、徐々にレジャーバイクというコンセプトを与えられて成長していったことが分かります。この後、どのように進化して行ったかは、後編にて!