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「新しく乗り換えたい」「すっかり乗らなくなってしまったし、置いておくのもかわいそう」などバイクを手放す理由は千差万別です。それでも今まで大切に乗ってきたバイクだからこそ、できるだけ高く売りたいという気持ちは誰もが抱くことでしょう。
売買方法は大きく分けて個人か業者かの2択。どちらも一長一短がありますが、手間とリスクを恐れなければ個人の方がオススメです。
高く売りやすい個人売買
理由はごく単純で、専門業者を通さない分、いわゆる買取価格よりも高く売りやすいからです。最近流行のフリマアプリなら注目も集まりやすく、言い値で交渉ができますし、自分の納得できる交渉相手を探すことができます。
もっとも出品数が多いので、目に止まらない商品は埋もれてしまう可能性が大ですし、誰もが「欲しい」と思える商品でないとなかなか買い手が見つからないなんてことも。一番はバイクの美しさに磨きをかけることですが、なかなか手間もかかるし、技術的なところも必要になってきて、素人にはなかなか難しいところです。
個人売買のコツその1:映える写真とわかりやすい動画を用意
そういうときは、まずバイクが魅力的に見える写真を用意しましょう。一際カッコよく見えるカットであればタップしてみてくれる可能性も高まります。さらに実車を確認できる動画も用意して、商品説明で伝えましょう。リンク自体は載せられないことが多いので、Youtubeチャンネル名や検索して見つけやすい単語を掲載するとベターです。やっぱり写真だけよりも動画の方が情報量が多いですから。
個人売買のコツその2:売れない時はサービス商法を試す
それでもなかなか売り手が決まらない時は、もうひと工夫。例えば、バイク初心者が安心して買えるよう受け渡し前にオイル交換やブレーキのオーバーホールを行うサービスをしたり、セール期間を設けて本来の希望価格より若干安くしたりといった具合です。ここまでくるとバイク屋のようですが、自分でできるだけのことをした分、納得いく取引になりやすいのでがんばりましょう。
個人売買のコツその3:現車確認は徹底しよう
もっとも個人間の交渉となるので、お互いに信頼感が大切になります。アプリ上のコメントでのやりとりをしっかり行うだけでなく、売買前に現車確認は徹底しておくとベストです。熱心な購入希望者ほど自分から持ちかけてきますし、売買契約前にお互いの人となりが知れて安心感につながります。なにより、納得いくまで一緒にバイクの現状をチェックすることができますから。
ネットオークションでも基本は同様の点に注意するといいでしょう。ただしこちらは入札の状況によるところも大きいです。それでも大抵は市場原理が働いてひどい金額で落札されてしまうなんてことにはなりませんので、急いで売りたい場合はこちらに1円スタートで出品してみるのも手です。
専門業者頼りの良さは安心感とスピード感
とはいえ、いくら受け渡し前にチェックしても中古バイクにトラブルはつきもの。個人間ではお互いに納得いくまで話し合って解決するしかなく、そのあたりのリスクを考えると誰にでもオススメできる方法とは言い難いのも確かです。
そうなると、中古バイクショップや業販オークションなどの専門業者を利用するというのも賢い選択といえそうです。細かい査定の手間や手数料などが発生してしまいますが、個人間でおきがちなクレームへの対応もまったく気にしなくてすみます。査定を受けて売る!と決めたそのときにすぐ代金が手に入るというスピード感も魅力です。
さらにいえば、中古バイクショップに直接赴いて売りに行く時は、新しいバイクの物色だってできちゃいます。そこで購入を決めれば、だいたい下取りという形で以前の愛車はいくらか高く買い取ってもらえたりもしますし、乗り換えを考えている人にはいいことづくめなんです。
それにしても業者になるべく高く売る方法ってあるんでしょうか?
業者買取のコツその1:できるだけキレイでスタンダードな状態を保つ
これは個人売買の際もいえることですが、やっぱりバイクがキレイに見えることが一番大切。もちろん、エンジンやミッションなどの機関がちゃんと動いていることもポイントですが、中の中の部分にまでなってくると自分では故障は直しづらいです。
でも外装なら別。さすがに自家塗装はオススメできませんが、サビや汚れ取りは素人でもがんばれる領域です。売る前に大掃除なんていうのも悪くはないですが、積もり積もった汚れはおいそれとは取れないもの。なるべく日頃から洗車やメンテナンスを心がけておきましょう。
また、業者ではカスタムされている車両よりも純正に近いモデルの方が高値になりやすい傾向にあります。なるべく純正のパーツに戻して、カスタムパーツは別途売った方が懐は暖かくなることでしょう。
業者買取のコツその2:足元を見られない
まとまったお金が欲しい、どうしてもすぐに手放さなければいけないと買取業者に感じさせてしまうと足元を見られてしまいがちです。相場より安値で買い叩かれないためにも、できる限り比較サイトなどで目安になる査定額を調べておきましょう。やっぱり情報がないと感覚的に疑うことしかできなくなってしまいますから。
業者買取のコツその3:動かなくなったバイクでも諦めない
古くて動かなくなってしまった状態の悪いバイクでも、総生産台数が少なかったり、限定モデルだったりすると、プレミア価格がついていることも。自分で調べられた方がもちろんいいですが、自信がないときはちゃんとした専門業者に相談してみましょう。ジャンクとは思えないほど、びっくりするくらいいい値段をつけてくれる場合もあります。
こうしてみると、どちらにもメリットのある個人売買と業者買取。リスクを恐れずに高く売るか、ノートラブルで対価を得るか。なかなか悩ましい選択をせまられますね。いずれにしてもバイクをキレイにしておいて損はないので、売る予定のあるなしに関わらず手を入れておいてあげてくださいね。