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バイクといえばホンダやヤマハが有名ですが、カワサキが手がけるバイクも熱狂的なファンが多数います。そんなカワサキですが、実はバイク以外にもさまざまなものを製造していることをご存知ですか?
今回はそんなカワサキこと、川崎重工が製造しているものについてご紹介いたします。
ジェットスキー
ジェットスキーは水上を滑走するレジャーマシンで、いわゆる水上オートバイと呼ばれるものです。
カワサキは一般的にバイクのイメージが強いので、海上の機械やマシンには縁遠いように思われますが、後ほどもお伝えしますが川崎重工は船舶の製造も手がけています。
船舶製造において培った知識や経験と、Ninjaのように素早くパワフルな走行を実現させる技術や知見をもとにカワサキのジェットスキーが開発され、水面を切るように進む姿はまさに水上のNinjaともいえるでしょう。
船舶
川崎重工は2002年から子会社として川崎造船というれっきとした造船会社を立ち上げ、船舶を製造していました。
立ち上げ当初はそこまで川崎の船舶に需要があったわけではなく、船舶事業での売上は川崎重工全体で見るとほんの1割程度にしか及びませんでした。
しかし年月を重ねるにつれて国際的にも造船へのニーズが高まったことを背景に売り上げも伸び、今では国内に複数の工場と海外にも工場を構えるほど事業が拡大しています。
川崎重工が手がける船舶の例として液化天然ガス運搬船やコンテナ船、石油タンカーなどがありバリエーションは多岐にわたり、川崎重工が手がける船舶のニーズは今でも高まりつつあるのです。
ガスタービン
ガスタービンとは原動機のひとつで、燃料を燃やしたときに発生するガスでタービンを回して運動エネルギーを得る動力源です。
ガスタービンはほかの動力源と比べると本体がそこまで大きくなく、どちらかというと小型の動力源であるため大きな動力源を積載できないヘリコプターや航空機にニーズがあります。
川崎重工が手がけるガスタービンは従来の運動エネルギーだけでなく、ガスタービンで発生した排ガスを排熱ボイラを経由して蒸気を作りだし、さらに蒸気タービンを回転させることでふたつ目のエネルギーも作成するのです。
複数のエネルギーをガスタービンから作成できるので、環境にも負荷がかかりにくく効率的なエネルギーを作り出せるといえます。
鉄道車両
意外かもしれませんが、川崎重工は鉄道車両の製造にも手がけています。
川崎重工が鉄道車両を作りはじめたのは1906年とかなり歴史があり、今では新幹線やJRの電車を製造しているのです。
もともと川崎重工の本社が西日本にあることも背景に、西日本の電車を多く製造していますが、電車好きだけでなく旅行好きからも「一度は乗ってみたい」と思わせるTWILIGHT EXPRESS 瑞風を製造しているのも川崎重工なのです。
「走るホテル」ともいわれていますが、外観のラグジュアリー感だけでなく快適な走行ができるのは川崎重工の長年の経験の賜物といえるでしょう。
ロボット
ロボットと聞くと「今話題のAIか?」と思われるかもしれませんが、川崎重工が手がけるロボットは作業の自動化をするためのものが大半です。
たとえば製品を磨いて角を削るバリ取りや、金属を溶かして繋げるアーク溶接などを自動化するロボットを展開しています。
ロボットの分野では日が浅そうな川崎重工ですが実は50年以上の実績があり、ロボット業界を牽引する事業者でもあるといえるのです。
2019年には単純な作業の自動化だけでなく人手不足や作業の省略化を目指して人工知能(AI)を搭載したロボット製造にも着手しはじめており、今でも目覚ましい発展が見込まれています。
まとめ
川崎重工が手がけているものをいくつかご紹介しましたが、今回ご紹介したのはほんの一部でまだまだ他にも多くのものを製造しています。川崎重工はバイクのメーカーとだけ思われそうですが、製造している種類から見るとバイクを製造している台数はほんの少しだけであるともいえます。
「そんなものまで作ってるのか!」と思えるような機械も手がけているので、お気になりましたら公式ホームページをチェックしてみてはいかがでしょうか?