一昔前は日本でも大人気だったラリーレイドですが、最近はあまり話題にならず寂しいですね。しかし、ヨーロッパではラリーレイドは相変わらずの人気を誇っており、そこで最高峰に君臨し続けているのがKTMです。過去20年にわたり、ほとんどのトップライダーがKTMを駆ってきたという事実が、KTMの最強性を証明しています。

そんなKTMラリーチームが駆るファクトリーレーサーのレプリカ、「450 ラリーレプリカ」の2024年モデルが発表されましたので、ご紹介いたしましょう！

KTM「450 ラリーレプリカ」の概要

ダカールラリーは元々フランス人の冒険家、ティエリー・サビーヌさんによって発案されました。したがって、「パリ・ダカ」だったわけですが、その後の経緯で2020年からはサウジアラビア一国で開催されています。

ダカールラリーは普通のモーターサイクルでは走行不可能な砂漠地帯を走り抜けることもあり、非常に過酷なイベントです。

ダカールラリーで最強であり続けるKTMファクトリーレーサーの最新版レプリカモデルが、今回発表されたこちらの「450 ラリーレプリカ」2024年モデルです。

このモデルは、箱から出してすぐにダカールラリーのトップ10入りが可能とも言われ、最強のレプリカと言えるでしょう。なぜなら、ダカールラリーはアマチュアライダーがプロと競争する数少ないイベントであり、KTMファクトリーで開発された「450 ラリーレプリカ」はファクトリーレーサーに非常に近い装備を持っています。

実際、搭載されている総排気量450ccの水冷SOHCエンジンから6速トランスミッションに至るまで、すべての車体機能パーツには精密なエンジニアリングが施され、厳しい耐久性テストを経て開発されました。さらに、今年のダカールラリー優勝者であるケビン・ベナビデスなどのファクトリーライダーによってテストされました。

KTM「450 ラリーレプリカ」の注目ポイント

KTM「450 ラリーレプリカ」は、砂漠地帯や険しい岩山を最速で走り抜けるために開発された、最新のコンポーネントを搭載しています。デザインの重要な要点は、最小限の重量と人間工学を活用した快適性の確保です。

最新のコンポーネントの一例として、48mm径のWP製XACT PROクローズドカートリッジフロントフォークが挙げられます。これは、正確なフィーリング、安定したパフォーマンス、そしてラリーレイドで重要なトラクション性能を提供し、高速での衝撃にも耐え、あらゆる地形に対応します。さらに、WP製XACT Pro ショックも搭載されており、フルアジャスタブル仕様です。

残念ながら詳細は不明ですが、最先端のKeihin製マネジメントシステムとラリーレースの条件に適合した ECUマップ、アクラポビッチ製品が奢られた排気系とともに、KTMが誇る450ccパワープラントは軽量でありながら、圧倒的な耐久性を誇ります。

そのエンジンを支えるのはクロモリ製フレームです。これはなんとPankl製トランスミッションととも、レッドブル KTMファクトリーレチームが使用しているものと同じものが搭載されているそうです！スペック等は一切明かされておらず、世界限定80台のみが生産されます。

最後に、KTMのラリーテクニカルマネージャーであるステファン・フーバー氏のコメントをご紹介いたします。

「450 ラリーレプリカ 」は当社のファクトリーレーサー開発プログラムの延長であり、ダカールなどのラリーレースを完走することだけを目指す、あるいはプロに近い結果を達成することを目指す、数多くのライダーに選ばれてきました。

箱から出してすぐにレースに参加でき、ハイレベルな成功に必要な機能をすべて備えています。多くのライダーが目標を達成するためにこのバイクを頼りにしており、KTMファクトリーレーシングのダカールラリー優勝マシンと連携して開発されました。このモデルはすぐに完売してしまいますが、これほど多くのモデルが世界中のラリーで戦っているのを見るのは素晴らしいことです」

以上がKTM「450 ラリーレプリカ」2024年モデルについての情報でした。

ダカールラリーを含むラリーレースのファンやプロライダーにとって、このバイクは非常に魅力的な選択肢となるでしょう！