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今も昔も、ランニングコストの安さと取扱いの良さ、そして何より街中での速さにより、各社が通勤快速の称号を目指して力を入れている125ccスクーター。
ホンダの125ccスクーターと言えば、1クラス上の車格を持つ「PCX」を思い浮かべる方が多いかも知れませんね。ホイールベースが1,315mmありますから、大柄なライダーでも余裕のライポジを確保できますし、装備も充実。人気が集まるのも理解できるのですが……
古くからのバイク好きにとっては、ホンダの125ccスクーターと言えば「リード125」なのです!
「リード125」の初代モデルがカッコ良い!
さて、そんな「リード125」ですが、初代が登場したのは1982年。もう35年も前になるんですね……
初代「リード125」は、新設計の124cc空冷2サイクルエンジンを搭載。掃気効果にすぐれた5ポート設計のシリンダーや、新開発の2極ワイドギャッププラグなどを採用。最高出力は10馬力でした。そのエンジンにトルクセンサー付Vマチックを搭載することで、軽快で快適な走りを可能としていました。
フロントには油圧ダンパー付ボトムリンク・サスペンションを、リアには油圧ダンパーを両側に装備したダブルサスペンションを採用。2人乗り走行でも快適な乗り心地を実現していました。
当時からすると斬新なデザインのゴールドのキャストホイールも素敵です!
発売後から35年の今、あらためて初代「リード125」を眺めてみると、躍動的でスポーティなデザイン、そして80年代らしいカラーリングに目を奪われます。
風やホコリを防ぐ、キズのつきにくいハードコート仕上げのウインド・シールドも、また良い感じ!
1982年に発売された初代「リード125」。実に魅力的だと思うのですが……わずか1年ほどで生産が中止され、125ccスクーターは「スペイシー」に引き継がれて行きました。
2代目の「リード125」は2013年に登場!
さてさて、あっという間に生産が終了してしまった初代「リード125」ですが、兄弟車の「リード80」は90cc、100cc、そして110ccと排気量をアップしつつ、都市コミューターとして進化を遂げていましたが……2013年、「リード110」のモデルチェンジ版として「リード125」が復活しました。
エンジンは時代に即して、水冷4ストロークOHC単気筒125ccの、ホンダの次世代エンジン「eSP(イーエスピー)」を搭載。低フリクション技術を多岐にわたって採用するとともに、アイドリングストップシステムによって、優れた燃費性能と環境性能、そして力強い出力特性を実現していました。
フロントトップカバーにクローム処理を施したガーニッシュとLEDポジションランプを大胆にデザインし、流麗で上質なイメージとしながら……
シート下には37Lの大容量ラゲージボックスを確保。使い勝手にも配慮したデザインとしています。
ユーティリティーを高める装備として、メインスイッチと連動し、ワンタッチで開く燃料タンクリッドやシートオープンスイッチ、サイドスタンドを装備していました。
ということで、2代目「リード125」は、ビジネスからレジャーまで幅広いシチュエーションにおいて機動性に優れたモデルに生まれ変わっていました。
3代目の「リード125」が登場したぞ!
さて、最後にご紹介するのが、今回発表された3代目となる「リード125」。
LEDヘッドライトを採用するなどシャープで高級感のある外観に一新するとともに、新たにツートーンカラーを採用するなど仕様装備を充実させ、平成28年排出ガス規制対応を施して12月8日(金)に発売されます。
今回、省エネルギーで長寿命なLEDヘッドライトを採用し、フロントインナーボックス内にスマートフォンなどを充電できるアクセサリーソケットを装備。さらに、フロアステップ後部を左右合わせて30mm絞り込み、停車時に足を着きやすくする事で、日常での使い勝手を高めています。
車両本体価格(消費税込み)は30万9,960円。ツートーンカラーは313,200円。「PCX」と比較して、かなりお安いのも「リード125」の魅力。そこは3代目もしっかり受け継いでいました!
「リード125」のスペック
- 全長×全幅×全高:1,840×680×1,130mm
- 軸距:1,275mm
- シート高:760mm
- 車両重量:114kg
- エンジン:水冷4ストロークSOHC単気筒
- 総排気量:124cc
- ボア×ストローク:52.4×57.9mm
- 圧縮比:11.0
- 最高出力:8.3kW[11PS] / 8,500rpm
- 最大トルク:11Nm[1.1kgf・m]@5,000rpm