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バイクで行きたい場所があれば、サッとスマートフォンを取り出して道順を検索、あとは案内に沿って走るだけ。もはや紙の地図なんて開くどころか、そもそも必要じゃない……なんて思っていませんか?
いえいえ、ローテクだからってバカにしてはいけません。使いこなせば今や稀となったスキルだって身につくんです。
紙の地図はたくさんの情報を一手に見れる
スマートフォンって肝心な時にバッテリーが残り少なかったり、圏外だったりしませんか?もう少しで目的地なのに、次の交差点をどっちに曲がれば良いのか分からない……。
当たり前ですが、紙の地図ならそんな心配はありません。人里離れた場所へ行く機会が多いツーリングガチ勢ならなおさら、紙の地図の方が頼りがいがあります。
そしてなによりスマートフォンの小さな画面と比べたら、ぱっと広げて圧倒的な情報がひと目で見れるというのもまたいいところ。読み込む目を養う必要こそありますが、ルートの全体像も把握できますし、そこに至るまでのスポットや状況だってわかるので、見ているだけでワクワクしてきます。
「ここの道は左右に森と山々が広がっているから、景色がきっとキレイだな!」と考えているうちに「妄想ツーリング」を楽しんでる自分がいるかもしれませんよ。
探検気分を味わえる
スマートフォンのナビに頼っていると、次にどちらへ行けばいいのかにばかり気を取られて、移動が作業に近く感じがちです。インカムをつけていれば少しは違いますが、どうしても画面に視線を落とす時間も多く、景色を楽しむ余裕がない場合も……。
でも地図で行き先のおおよその方向さえ把握しておけば、自分が進む道のりに自信が持てます。ちょっと間違っても、軌道修正が効きますし、自分で考えながら移動する時間はさながら探検のよう。なによりまわりの景色や標識を見ながら進むので、より地理に対する理解が深まります。
地図を理解するための2つのポイント
とはいえ、見方がわからないと地図はなんだか記号と線が入り混じったよくわからない読み物。ただのかざばるお荷物になってしまいます。覚えておくべき要点は2つだけ。これを意識するだけでも地図は格段に読み込めるようになりますよ。
尺度と道の色に注目
まずは「地図の尺度」を確認しましょう!大抵は地図の左上の方に、地図上のこれくらいの間隔が1km、これくらいだと何kmと表記があるので、それで目的地までの大体の距離を把握することができます!
次に注目したいのは地図上の「道の色」。赤なら国道、緑なら県道、黄色なら各市町村が管理する道で、白はそれ以外の道です。なので、道に迷ったら取り敢えず白→黄色→緑→赤といった風に上の段階の道を目指しましょう
また、高速道路や有料道路は青や紫で表記されているので、近場のインターチェンジを探したい場合は、地図上の青や紫の道を辿っていくとわかりやすいです。
ガソリンスタンドとコンビニの位置から地理を把握
地図上で周りに何か目立つ建物がない限りは、ガソリンスタンドとコンビニの位置から道を覚えるのがセオリーです。交差点にガソリンスタンド やコンビニマークがあることが多く、どちらも夜間やっているので良い目印になります!
また、店名がその土地の名前や住所になっていることが多いので、土地勘をつけやすくなります。はじめは意識しないと難しいかもしれませんが、何度も試しているうちに地図と合わせて自然と覚えられるようになっていますよ。
頭の中に地図を描けるようになれ!
スマートフォンの指示通りに走るのはカンタンですが、紙の地図を活用していくとどんどん自分の知見が深まっていきます。極めれば、「頭の中に地図を描く」なんてことだって可能です。
昔は誰もができていたことですが、今となっては逆にカッコいいスキルなのかもしれません。UberEatsで月100万稼ぐという方はまったくスマートフォンも地図も使わなずに「自分ナビ」で最短距離を見つけ出すって話もありますからね。
さすがにそこまでいくと職人的ですが、土地勘があればいつだってスムーズなツーリングを楽しめます。今日から紙の地図を活用して、生き字引ならぬ”走るツーリングマップル”を目指してみませんか?