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東京モーターショーでお披露目されたZ H2や、最強バイクの一角であるニンジャH2Rなどに刻まれているなんだがかっこいいロゴってありますよね。
カワサキの歴史を辿るとエンブレムが数度変更されています。中でも、カワサキ H2/H2Rに装着されるリバーマークは旧カワサキを象徴するもで、旧エンブレムが最新バイクに装着されたことは大きな話題になりました。そんなカワサキの歴代エンブレムについて紹介します。
目黒製作所を吸収合併した時のリバーマーク
かつて、カワサキは目黒製作所と合併したことを、カワサキファンであればご存知でしょう。
目黒製作所は、戦前から大型バイクを製造していたメーカーでホンダやヤマハが出てくるまでは、二輪車業界で頭角を出していました。
1960年に川崎重工業と提携をむすび、そのときに「カワサキメグロ製作所」に改名するも、このときから目黒製作所の業績不振が続き、1964年に目黒製作所は事実上の経営破綻しカワサキへ完全に吸収されます。
このときのエンブレムがリバーマークであり、吸収された後もエンブレムには「MEGURO」の名が刻まれていました。
このからずっと使われているこの「リバーマーク」、形の由来は名前そのまんまの「川」の文字を歪めたものなんです。特に凝った意味はなく、川崎重工の頭の漢字である「川」です。
川崎重工業全体のロゴにのし上がったフライングK
1960年代後半になって登場したのが「フライングK」と呼ばれるロゴです。
「Kawasaki」の前にユニークな形のKの文字があしらわれ、フラングKは2007年ごろから川崎重工業グループ全体のロゴへになりました。
しかし、フライングKはもともとカワサキ二輪車部門で使われたロゴでしたが、現在カワサキモーターサイクルのWebサイトを開くと、フラングKではなく「Kawasaki」のロゴ。
また、タンクに貼られるロゴはゼファーやバリオスなど多くのモデルで「KAWASAKI」と全てが大文字のロゴが使用され、統一されていません。
往年の名車であるZ1やZ2、650-W1は、この大文字のロゴが使用されているため、大文字のロゴにこだわるライダーは少なくありません。
まとめ
カワサキのロゴを振り返ってみると、当時の時代背景やカワサキがいかに成長していったかが想像つきます。
戦前からオートバイを制作していた目黒製作所の伝統は、カワサキ車へ受け継がれ、カワサキメグロ時代から生産されたWシリーズは、650W1の先代モデル「メグロK2」から現行のW800までさまざまなロゴがあしらわれていました。
そして、今になってH2/H2Rにリバーマークが復刻したのは、目黒製作所がカワサキにとって重要な存在だったことを物語っているかもしれません。