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ハーレーが発表した新エンジン「Milwaukee-Eight(ミルウォーキーエイト)」とともに、ハーレー本社の公式写真で歴代エンジンを振り返るこの企画。
前編の『ハーレーの最新エンジン「ミルウォーキーエイト」と歴代エンジンについて2分で学ぶ【前編】』では、「Milwaukee-Eight」に加えて、ナックルヘッドまでをご紹介しました。後編となる今回は、パンヘッド以降について見て行きましょう。
1948年:パンヘッド
1948年にナックルヘッドを引き継ぐ形で登場したのが、このパンヘッド。クロームメッキが施されたロッカーアームの形状がケーキパン(日本でいうフライパン的な焼き皿)に似ているために付けられた愛称です。
パンヘッドでは、シリンダーヘッドがアルミ化され、また油圧タペットが採用されたことが、大きな変化でした。
コチラがパンヘッドを搭載したモデル。1949年デビュー、油圧テレスコピックフォークを採用した「Hydra Glide」。
1957年:スポーツスター(アイアン)
サイドバルブだったKモデル(1952年〜1956年まで製造)のエンジンをOHV化したのがスポーツスター(アイアン)。
こちらが、そのエンジンを搭載して初めて「スポーツスター」の名を冠したモデル「XL」。
小さいのにXL…、いつも違和感を覚えます。
1965年:ショベルヘッド
1966年、「Electra-Glide」に搭載された新エンジンがショベルヘッド。パワーパックと呼ばれる新デザインのアルミ製シリンダーヘッドを装備して、パンヘッドと比較して10%の高出力化を果たしました。ショベルヘッドの愛称は、燃焼室形状に由来します。ビッグツイン系エンジンとして、1983年まで採用されました。
ショベルヘッドを搭載する代表的なモデル、1983年に登場した「FXS Low Rider®」。
1984年:エボリューション
1984年、ショベルヘッドの後継機として登場したのが、1,340ccのエボリューション。7年もの開発期間を経て登場した新エンジンは、全域における高出力化のみならず、冷却効率に優れ、オイル漏れなどのトラブルにも強い信頼性の高さがウリでした。その結果、100万機を越えるエボリューションエンジンが製造されました。
なお、スポーツスターは1986年からエボリューションエンジンに切り替わっています。
新エンジンと同時に登場した1984年式「Softail®」。
1999年:ツインカム88
大成功を収めたエボリューションの後を受けて登場した新エンジンが「ツインカム88」。6年の開発期間を経て、1999年にダイナ系とツーリングモデルに搭載されました。排気量は1,450ccとなり、これはハーレー・ダビッドソンが市販モデルに搭載した中で最大排気量となりました。
また、2007年からは「ツインカム96(1,584cc)」、2011年には「ツインカム103(1,689cc)」、2016年には「ツインカム110(1,801cc)」と、大排気量化の一途を辿ります。
2000年:レボリューション
水冷化、DOHC化、ダウンドラフト・インテークといった最新技術を投入した新エンジンがレボリューションエンジン。
1,130cc、60度のVツインエンジンは、2002年に「V-ROD」に搭載されて登場しました。2008年には1,246ccにまで排気量を上げられ、さらなる高出力化を果たしました。
おわりに
今も昔も、ハーレーの代名詞であり続けるVツインエンジン。1909年の登場以来、約100年、同じ形式のエンジンを作り続けてきたわけです。そして時代に即して徐々にアップデートされてきたことがわかりました。
今回発表されたミルウォーキーエイトは、一体どんな乗り味なのでしょうか? 今から楽しみで仕方ありません!
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