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一般公道、高速道路など、道路には意外と危険なスリップポイントが多く存在する。
普段からバイクに乗っている方であれば、道路に潜む滑りやすいポイントも経験値から予測ができるかもしれないが、初心者やペーパーライダー、リターンライダーだと、そうもいかない。
そこで今回はバイク初心者への注意喚起となるよう紹介していきたい。
マンホールの鉄蓋・グレーチング
バイク仲間からも圧倒的に危険との呼び声が高い「マンホールの鉄蓋」や「グレーチング」。グレーチングとは、道路の側溝(排水路)などにかける鉄上のフタのこと。
どちらも金属製なので、雨天時または路面が濡れている状態でのスリップ率は非常に高い。また、マンホールに関して言えば、交差点などちょうどコーナリングする箇所に設置されていることが多いのでとても危険だ。雨天時または路面が濡れているときは、極力これらの上でブレーキングやコーナリングしないよう心がけたい。止むを得ずその上を走る場合は、体重移動はせずブレーキングもしないで、スルリと通過することをオススメする。
停止位置や横断歩道の白線
これまた雨天時や路面が濡れた状態だと意外とスリップする。白線の表面はツルツルしており、タイヤをグリップさせられないのが原因だ。筆者自身、何度白線でヒヤッとしたことか。
白線もマンホールの鉄蓋やグレーチングと同様に、ブレーキングやコーナリングしない方がよい。
高速道路や高架橋のつなぎ目
これまたスリップしやすい危険ポイントの一つなのが「高速道路や高架橋のつなぎ目」だ。こちらも鉄製なので非常に転倒のリスクが高い。
そして最もタチが悪いのは、高速道路のカーブ中にあるつなぎ目だ。これはもう「スリップしてくれ」と言わんばかりだ。対策としては、つなぎ目部分では少し上体を立て、アクセルはあけないことだ。
散った桜の花びらや落ち葉
落ち葉や散った桜の花びらも意外と見落としやすいスリップポイントだ。溜まった枯れ葉の上でブレーキをかけると、上層の葉をタイヤがグリップした状態でスライドしてしまう。
桜の花びらの場合は水分を含んでいるため、すり潰しながら滑ってしまうのだ。
トラックが落としたジャリ
最後にお伝えしたいのが、トラックの落としていったジャリだ。そしてジャリの場合は、乾燥した路面の方が滑りやすい。スニーカーを履いて歩く場合も、アスファルトよりも未舗装の方が滑りやすいのと同じだ。
タチが悪いのは、アスファルトと同色のジャリが撒かれてしまっている場合。この場合は、目視での確認が難しく、気づいたときには転倒している、なんてことも。
こればっかりは未然に防ぐことは厳しいため、せめて法定速度で安全な速度で走る以外にない。
いかがだっただろうか。
もちろん、雨天時や路面が濡れた状態のときは、一般的なアスファルトの上でもスリップしやすく制動力も落ちるのは、教習所で教わっているはずなので割愛させていただいたが、今回紹介したポイントも注意していただき、安全なバイクライフを送っていただきたい。