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世界中に出回るアクセルワークだけで発進するモーター任せの電動バイク(スクーターと同様の操作方法を採用する電動バイク)とは全く異なり、従来までのモーターサイクルの楽しさを追求すべく、トランスミッション(ギア)とクラッチを搭載した本格オフロード電動バイク「VMX12」が、モータリストから登場しました。しかも、クラッチ搭載とはいってもエンスト(モースト?)はしないので、誰でも安心して楽しめます。
ガソリンで動くエンジン駆動のモーターサイクルと同様にクラッチ操作が楽しめ、125ccクラスに相当する12kwモーターならではのパワーとトルクを備えたVMX12は、他社の電動バイクとは一線を画した本格派の電動オフロードバイクです。
MOTORISTS(モータリスト)「VMX12」
VMX12は「ライダーがワクワクする電動オフロードマシン」をコンセプトに掲げて作られたモデル。”電動バイクはアクセルだけあればいい”といった常識を覆し、バイクを楽しむためにトランスミッションとクラッチを装備した本格的な電動オフロードコンペティションモデルです。
本来であれば電動バイクはモーターで動くためクラッチ操作は不要ですが、VMX12はアクセルを一ひねりすることで、最大トルクを瞬時に発揮できる電動バイク(モーター駆動)の特性はそのままに、クラッチおよびギアボックスを用意することで極限までエンジンバイクの操作性に近づけています。
これにより、電動バイクとは思えないほど安定した伸びやかなパワーフィールを発揮しつつ、エンジンバイクに乗り慣れたライダーでも安心して扱えるというメリットがあります。
少しマニアックな話ですが、フロントアップ(ウィリー)などトライアル競技のような動きを求めるライダーにとって、リアブレーキ(フットブレーキ)とクラッチ操作は欠かせません。エンジンバイクであれば当たり前の機能であり操作方法ですが、電動バイクになるとクラッチのないモデルが大半であるため、そうしたライダーたちにとっても待望の機能と言えます。
※エレクトリックモーションなど一部の上級者向け電動バイクにはクラッチ操作が可能なモデルがあります
そして、高強度を誇るトラスフレームには、トルクやパワーを備えた12Kwの高出力モーターが搭載され、4速のギアボックスと組み合わせることでハードエンデューロのような厳しい坂道などでも高い性能を発揮することができます。
VMX12のディテール
なお、ホイールサイズは前21、後18インチの組み合わせとなっており、フルサイズなのでタイヤ選びも豊富です。今後は公道走行可能なホモロゲーションキットも別途用意されるとのこと。
LEDライトを搭載した小ぶりなフロントマスクやアップフェンダーがオフロード然としたスタイルにまとめ上げています。モータリストのセンス溢れるデカールデザインにも注目。
スロットルの隣にはモード切り替えスイッチが設けられ、シーンに応じて「ECOモード」と「SPORTモード」を瞬時に切り替えることが可能。
ハンドルポスト上部に設置された薄型のメーターは、スタイリッシュで視認性に優れたデジタルディスプレイを採用。
タンク上部には、電源ボタンとバッテリーの残量が一目で分かるディスプレイが内蔵されています。
VMX12のスペック
モーター | 72V12Kw |
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バッテリー | 72V40Ah |
最高速 | 120km/h |
走行距離 | 120km程度 |
車両重量 | 95kg |
全長×全幅×全高(mm) | 2,000×880×1,280 |
軸距(mm) | 1,300 |
登坂力 | 40度 |
タイヤサイズ | 前:21″、後:18″ |
価格(税込) | 77万円 |