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イギリスのモーターサイクルメーカーといえば、トライアンフが孤軍奮闘している現在ですが……もう一つの老舗「ノートン」も忘れてはいけません。かつてはトライアンフに劣らないどころか、ロードレースの世界では独自の地位を築いていたほどでした。
イギリスの老舗ノートンは魅力満載だったが……
多くの読者さんが知るノートンといえば、ご覧の「Commando 50th Anniversary Limited Edition」だったり……あるいは、その高額に過ぎた開発費が破産の原因を招いたともいわれる「V4RR」かもしれません。
そもそものノートンは1898年の創立。質実剛健なモノづくりに定評があり、単気筒レーサーの「マンクス」は世界GPを戦うプライベーターの伴侶であり続け、またハンドリングや防振効果の高いダブルクレイドルフレーム(フェザーベッドフレーム)にも定評がありました。
その後、1990年代に生産を中止してしまいましたが、イギリス人の実業家、スチュアート・ガーナー氏がブランドを購入。以降、上掲モデル等を発売あるいは開発して、老舗復活を印象付けていました。が、2020年初頭にあえなく倒産というのが、ここまでの流れでした。
ノートンは何度でも蘇る!アトラスの受注開始!!
そうして再び活動が停止してしまったノートンですが……なんと、いつの間にやら復活していました! 本国の公式ウェブサイトも再び動き出しておりまして、そこには……
「次の100年へ……」との力強いコピーが掲出されているではありませんか!公式ブログによりますと、ノートンはTVS Motorの一員として復活を遂げるそうです。「TVS Motorsってなに?」って方もいらっしゃると思いますが、世界第三位の生産台数を誇るインドメーカーです。
BMWモトラッドの310ccモデルをOEMで生産しているといえば、その実力のほどをご理解いただけることでしょう。
そして今般、同社フェイスブックページにて、ご覧の「アトラス」のオーダー受付が近いことと、「V4RR」を2021年に市販予定であることが、相次いで発表されたのであります!今度は裕福なインド人経営ですから、きっと大丈夫でしょう。コレは久し振りの朗報。期待して待ちましょう!