この記事の目次
バイクは車に次いで手頃な移動手段として社会に馴染んでいますが、今現在日本にはどれぐらいの数のバイクが登録されているのでしょうか?
原動機付自転車もバイクの仲間ですし、街中でよく見かけるので登録台数は多そうなイメージがありますよね。
今回の記事では日本にどれだけのバイクが登録されているのかを解説し、日本のバイク業界景況感をわかりやすくお伝えします。
日本全国でみるバイクの登録台数
日本に登録されているバイクの登録台数は、車やバイクのメーカーが会員として参加している日本自動車工業会によって集計されており、2018年の統計では1,073万台がユーザーに保有されていると発表されています。
内訳としては、原付一種(50cc以下)が535万台、原付二種が175万台、126cc〜250cc以下が196万台、251cc以上が165万台と原付一種が圧倒的に多いことがわかりました。
原付一種は若ければ16歳以上であれば誰でも免許を取得できるので、高校生からご高齢の方まで幅広い人に愛されているため納得のいく数字でしょう。
しかしこの年だけの数字を見ると多いように思われるバイクの台数も過去にさかのぼると、実は徐々に数字が減っておりバイクを保有している人が少なくなっているのです。
2009年の統計を見ても、原付一種〜251cc以上の保有台数合計を見ても1,267万台と194万台も減少しておりじわじわとバイクを保有する人が減りつつあるのです。
なぜバイク保有者数は減少しているのか
原付やコンパクトな中型バイクであれば細い道でも進みやすいので、保有者数を増加していても不思議ではありませんが、減少している原因はバイクに対する印象と不遇の悪さがあげられます。
たとえばバイクは車体の割に大きなエンジンを搭載しているので発せられる音も大きくなりやすく、バイクに関心がない人だと「うるさいなぁ」と感じて悪い印象を覚え疎遠になってしまうのです。
個人の好き嫌いだけにとどまらず、駐車場の少なさがバイク乗りへの不便さに拍車をかけ「駐車場で迷うなら電車でいいか」と避けてしまうことも一因としてあげられるでしょう。
排気量が適切であれば自動車の駐車エリアに停めなければいけませんが、「バイクを自動車の場所に停めるな」など正しい駐車をしているのに非難されることも多く、争いを避けるためにもバイクを遠ざけてしまうのです。
バイクは絶滅してしまう?
バイク業界や人々の意識が変わらない限りは、このままいけばいつかはバイクがなくなる日も来そうですがそんなことはありません。
バイクは乗り物であると同時にある意味では趣味・趣向の一環であり、この世にバイクが嫌いな人だけが存在するようにならない限りはまったく見かけなくなるような悲惨なことにはならないでしょう。
近年ではバイクのネックとなりやすい騒音も、電動化によって音がほとんど気にならないバイクも登場してきているため、バイクのイメージ回復に伴ってライダーが増える見込みもあるのです。
電動バイクはベンチャー企業の展開も多く品質が心配になりそうですが、かの有名なハーレーダビッドソンも電動バイクのプロジェクトをすでに発表しており注目を集めているため杞憂の心配もありません。
まとめ
日本で登録されているバイクは2018年の段階では1,073万台ですが、過去の年代と比べると減少していることがわかりました。減少数は少しずつであり大幅な減少ではありませんが、それでもバイクに対する関心が低下しているとも言えるでしょう。
バイクは無関心な人から見ればうるさくて粗暴な運転をする人が多い乗り物のイメージも多いので、バイクへの印象が悪くならないよう日頃からよき運転をできるようあなたも心がけてみてはいかがでしょうか。