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旧車オーナーにありがちな悩みの代表格といえば、エンジンのオイル漏れ。しかし修正するとなると、エンジンをフレームから下ろして、ケースを割って、ガスケットやパッキンも交換して……とまあ、大変な作業なことといったら。そりゃぁ、大概の人がそのまま放置してしまうのは無理もない話だ………。
オイル漏れ箇所に吹きかけるだけ
でも、そんなオイル漏れを外側から止めることができるケミカルがあるんです。それがワコーズのQ-FIX(クイックフィックス)! エンジンをバラすことなくオイル漏れが補修出来るなんて、なんとも便利なスプレーだ!!
実際に試してみると、下準備に少し手間がかかるものの、その手軽さに驚きます。
クイックフィックスを施工する前には、まずはパーツクリーナーなどで脱脂をします。オイルが漏れているところなので脱脂はしつこい位にする方が良いでしょう。塗装の下準備と同じで、作業は下ごしらえが8割です!! その後、乾燥させます。もちろんエンジンは冷えている状態で行ってくださいね。
あとはQ-FIXをスプレーするだけなので超簡単。結構垂れるのでウエスなどで養生しておくのが良いでしょう。マスキングすれば狙ったところにのみ施工できますし、綺麗な仕上がりがたまりません!
垂れてしまった部分は固まる前に拭き取れば見た目もそれほど悪くなることはありません。乾燥後は耐久性に優れたフィルム状の被膜を形成するのです。
数分置いて手で触っても大丈夫であればもう一度クイックフィックスをスプレーして、合計2度塗りします。被膜形成のために20分以上放置すれば、それで完成です。簡単でしょ~!
エンジン以外の漏れにも効果アリ!
オイル漏れと言えばエンジンに使用するのが通常かと思いますが、エンジンに使えるなら「チャンバーのオイル垂れにも効果あるのでは」と思ったわけで、こちらにも施工してみます。
施工後に1日放置して走ってみた結果、オイル漏れは無事に止まりました!
ちなみにこのクイックフィックスは1回の使い切り。ノズルが詰まってしまうし、ノズルまで導く内部パイプも一度使用すると中で固まり、それで詰まってしまうのでしょうね。
ちなみにオイルだけではなく、ウォーターポンプとシリンダーの合わせ面からの冷却水の滲みや漏れ対策用にも使用可能です。漏れに不安がある人は工具箱に1本忍ばせておくのが良いでしょう。