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「いつかは◯◯に乗ってみたい。」「一度でいいから◯◯に乗ってみたい。」など、現役ライダーであれば一度は思う憧れ。
今回は、バイク王バイクライフ研究所が、そんな「現役ライダーが乗ってみたい旧車・絶版車」について興味深い調査結果を発表したのでご紹介したい。
現役ライダーが乗ってみたい国産旧車・絶版車ランキング
問)あなたが乗ってみたいと思う「70~90年代の旧車・絶版車」を5つまでお選びください。
<全世代TOP10>
1位:スズキ GSX1100Sカタナ
2位:カワサキ Z1/Z2
3位:ホンダ NSR250R
4位:ヤマハ RZV500
5位:カワサキ GPZ900R
6位:ホンダ CB1100R RC RD
7位:ホンダ CB750 K0~K6
8位:ヤマハ RZ250 4L3
9位:カワサキ Z1000R 1型~2型
10位:スズキ RG500ガンマ
空前のバイクブームといわれた80年代を筆頭に、70年代から90年代にかけては各バイクメーカーがしのぎを削り、毎年数多くのニューモデルを発表していた。その中には今では絶版になってしまったものの、いまだに多くのライダーから愛され、中古バイク市場においても高い価値を誇っているバイクが数多く存在する。これらの車種は、現存する車両が減り続けていることから、状態の良い車両の相場はさらに上昇し続けていくことが予想される。
今回の調査では、「現役ライダーが乗ってみたい、70~90年代の国産旧車・絶版車」を計30車種リストアップし、20代から60代までの現役男性ライダー500名による投票を行った。その結果、総合で第1位に選ばれたのが、「スズキGSX1100Sカタナ」だ。僅差で第2位になったのは「カワサキ Z1/Z2」、第3位は「ホンダ NSR250R」と続いた。
次に、世代別の集計も見ていきたい。
世代別では「各世代の青春期に一時代を築いたバイク」が上位にランクイン
<20代~30代>
1位:ホンダ NSR250R
2位:カワサキ ゼファー400/400カイ
3位:スズキ GSX1100Sカタナ
4位:カワサキ ゼファー1100/RS
5位:カワサキ Z1/Z2
<40代>
1位:ホンダ NSR250R
2位:スズキ GSX1100Sカタナ
3位:カワサキ Z1/Z2
4位:スズキ RG500Γ
5位:カワサキ ゼファー400/400カイ
<50代>
1位:カワサキ Z1/Z2
2位:スズキ GSX1100Sカタナ
3位:ヤマハ RZV500
4位:ホンダ CB750 K0~K6
5位:ホンダ CBX1000
<60代>
1位:ホンダ CB750 K0~K6
2位:カワサキ Z1/Z2
3位:スズキ GSX1100Sカタナ
4位:ヤマハ SR500 1型~2型
5位:ホンダ CBR400F 1型~2型
まず興味深いのは、総合で1位を取った「スズキ GSX1100Sカタナ」が、実際はどの世代においても1位を獲得してはいないこと。しかしその一方で、全世代において2位または3位につけており、総合得点で1位だったことから、カタナは世代を超えて普遍的な人気を誇っていることがうかがえる。
また、20~40代に人気の高い「ホンダ NSR250R」や「カワサキ ゼファー」シリーズが、50代や60代では5位までにランクインしていない。さらに60代で1位につけた「ホンダ CB750 K0~K6」は、20~50代ではランク外となっている。
この結果を受けてバイク王 バイクライフ研究所では、「各世代で1位になった車種は、その世代がバイクを知り始めた青春期に一時代を築き上げたバイクに対する愛着・憧れの表われ」と分析している。20~40代の支持が高いゼファーシリーズについても、「50~60代のライダーにとっては、絶版から時間がそれほど経っていない、比較的最近のバイクであり、旧車・絶版車には入らないとの解釈なのでは」との見解を示した。
次いで「バイクに乗っていてよかったと思った瞬間」に関しての調査結果も発表された。
バイクに乗っていてよかったと思った瞬間第1位は「ツーリング」
問)バイクに乗っていてよかったと思った瞬間(思うこと)を教えてください。
<全世代TOP10>
1位:ツーリングをしているとき
2位:風の気持ちよさを感じたとき
3位:スピート感が気持ちいい
4位:バイクとの一体感を感じたとき
5位:ストレス解消になる
6位:景色を楽しめる
7位:行動範囲が広がったとき
8位:一人になれる
9位:車や電車では行きづらい場所に行けたとき
10位:(移動の場面で)自由度が高いと感じたとき
バイクに乗っていてよかったと思った瞬間第1位は、「ツーリングをしているとき」と、実に262名(44%)の方が回答した。
2位以降も「風の気持ちよさ」や「スピート感」「バイクとの一体感」「景色を楽しめる」など、バイクだからこそ味わえる”感動”が、多くの現役ライダーを惹きつけている。