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毎年夏に、多くのライダーが目指す場所、それが北の大地こと「北海道」です。ライダーの聖地と呼ばれ、憧れの場所と呼ばれ、いつかは行きたい場所として、北海道は確固たる地位を確立しています。
そんな北海道を目指すライダーに、本州とは異なる特徴を持つ、北海道ツーリングならではの計画のコツを暴露していきます。
北海道はとにかくデカイ、移動距離に要注意!
北海道に行ったことがないライダーは「午前中にフェリーで苫小牧に着いて、お昼は札幌でラーメンを食べて、夜は函館で夜景を見る!」なんて計画を立ててしまいがちですが、結論から言うと、これはかなり厳しい計画です。
何故なら苫小牧から札幌までは約80km、札幌から函館までは約280kmもの距離があるので、ほとんど休憩なしで走り続けないと、夜景以前にその日のうちに函館に辿り着けません。よく「でっかいどう北海道」なんて言われますが、これは実に的を得ているフレーズで、とにかく北海道は想像以上に広くて大きな場所です。
具体的にどれくらい北海道が大きいか?といえば、なんと東北6県の合計面積よりも北海道の方が広いのです!また、ほとんどの場合、北海道の地図は本州と「尺度」が違っているので(例えばツーリングマップル)本州の感覚で移動距離を考えると「朝から晩まで1日中走りっぱなし」という事態に陥る可能性があります。
なので、北海道の走行計画を立てる際は、地図の見た目や自分の感覚ではなく、きちんと走行距離を把握して、ゆとりあるツーリング計画を立てましょう。
北海道までは自走?フェリー?
北海道はいわば「巨大な離島」なので、最終的にはバイクと一緒に「フェリーで」海を超えて行くことになります。実はここが大切なポイントで、仮に北海道まで自走で行こうと計画を立てても、最終的には青森から短距離フェリーで北海道に渡ることになります。
つまり、北海道ツーリングにおける自走の定義は「自宅から青森まで走って、そこからフェリーに乗って北海道に行く」ということになります。すなわち、本州から北海道に渡る方法として、自走とフェリーという2つの方法がありますが、結局のところフェリーに乗るという意味では両者に違いはありません。
しかし、一般的に「フェリー派」と呼ばれるライダーは、船内で1泊もしくは2泊する「長距離フェリー」を利用して北海道に行くライダーを指します。具体的には関東圏なら大洗港から出ている「三井商船フェリー」東海地方と東北圏のライダーなら「太平洋フェリー」関西圏のライダーなら「新日本海フェリー」これらの長距離フェリーを利用して北海道へ行くのが「フェリー派」と呼ばれるライダーです。
とにかく北海道まで一気に行きたい!愛車で長距離を走るのが好き!というライダーは青森までの自走、たまにはのんびりと船旅を楽しみたい、現地まで体力を温存しておきたいというライダーは、長距離フェリーの利用がオススメです。
北海道ツーリングの宿泊場所について
北海道には古くから「バイクツーリング文化」が根付いているので、本州よりも宿泊に困るケースが格段に少ないです。定番のビジネスホテルはもちろん、観光地にあるリゾートホテルや温泉旅館、リーズナブルなゲストハウスやユースホステルなど、宿泊施設の選択肢が多いことはもちろん、バイクを停める場所が確保されているケースが多いです。
次に、北海道ツーリングならではの宿泊場所としては「ライダーハウス」があり、寝袋持参前提の相部屋スタイルの簡易宿泊場として、無料〜1000円ほどの格安料金で宿泊することが出来ます(ただしプライバシーやセキュリティはほぼはありません)
最後に、北海道で一番オススメの宿泊場所は「キャンプ場」で、本州なら1泊1000円以上はするであろう好規格キャンプ場が無料〜500円程度で利用出来てしまいます。そのため多くのライダーが北海道ではキャンプツーリングを楽しんでおり、愛車にキャンプ道具を積んで走っています。
北海道ツーリングに必要な日数は?
青森までの自走であろうが、長距離フェリーを使った移動であろうが、北海道までバイクで行くには最低1日、つまりは往復2日間を要します。となると事実上2〜3日のツーリング日数では、北海道ツーリングをするのは難しいという結論になります。
前述の通り北海道はとても広いので、理想は現地で5日間、つまり往復の2日間を合わせて「1週間前後の日数を確保すること」が望ましいです。現地で5日間丸々使えるとなれば、日本最北端の「宗谷岬」や、世界自然遺産の「知床」まで行くことも十分可能です。
もちろん、現地で2〜3日のツーリングも可能ですが、エリアを限定しないとかなり忙しいツーリングになってしまいます。
北海道ツーリングの予算について
まず始めに、北海道ツーリングの1日あたりの予算は「平均5000円前後」です。北海道はキャンプで回るライダーが圧倒的に多いので、まずはキャンプ場の平均価格として500円、そして夜は温泉に入るとして、こちらも平均価格が500円です。
次にバイクの燃費に左右されますが、ガソリン代を1日1500円、朝と夜はスーパーかコンビニで食材を調達(それぞれ500円)昼はご当地の美味しい料理を食べるとして平均1000円前後(食費合計2000円)そして入場料などの観光代として1日500円を使うとして、全ての合計が5000円です。
もちろんこれはあくまで平均的なケースで、バイクの燃費や宿泊方法、ライダーそれぞれの食事へのこだわりなどで金額は異なってきますが、一つの目安としての金額にはなると思います。
つまり、仮に1週間の北海道ツーリングの場合は、現地は5日間なので5000円×5日間=25000円、これに往復の自走代、またはフェリー代を足した金額が北海道ツーリングの大まかな予算ということになります。
今回のまとめ
ライダー憧れの北海道ツーリング、せっかく行くならしっかりと計画を立てて、現地で思い切り愛車と走りまくりましょう!