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新型コロナウィルスの蔓延に伴い、密を避けた移動手段としてバイクの需要が高まったほか、海外工場に生産の一部(大半)を委ねていたバイクメーカーは、軒並み新車の出荷ができない状態となってしまいました。
これにより、新車が納品されるまでに半年以上待ち、中古車もどんどん値上がりしている状態。その煽りを受けてか、コロナ前から上昇していた旧車の人気も最高潮に達していますね。
そして、そんな旧車に多いトラブルがヘッドライトやウィンカーなど電装系のトラブルです。
そこで本題ですが、あなたはヘッドライトやウインカーが急に点灯しなくなった経験はありませんか?近所なら押して帰れますが、ツーリング先で点灯しなくなったら……。そこで今回は、急に灯火類が点灯しなくなった時の対処法をご紹介いたします!
落ち着いて、まずは簡易チェックから!
基本的に灯火類が点灯しない場合、いくつかの原因が考えられます。代表的なものとしては「球切れ(バルブの場合)」、「ヒューズ切れ」、「配線のトラブル(断線など)」です。それ以外にも「バッテリーの劣化」や「ソケットの錆び」が原因で点灯しなくなることもあります。まずは落ち着いて、怪しい箇所をひとつひとつ点検していきましょう。
また、アクセスのしやすさから、バルブまたはヒューズの線が切れていないかを先に確認すると良いでしょう。
ヘッドライトが点灯しなくなったときの対処法は?
ヘッドライトが点灯しない場合に、もっとも多い症状がローバルブ切れです。しかし、ローバルブが切れてしまったとしても、ローとハイでバルブも配線も分かれているため、ハイビームにすることでひとまずヘッドライトは点灯します。しかし、ハイビームのまま走行すると対向車が眩しく危険ですので、ヘッドライトを一時的に下側に向けられるようであれば光軸調整を、不可能な場合は不透明なテープ(ガムテープなど)をヘッドライトの上部に貼って光量調整を行うことで、目下のピンチを脱することはできます。
なお、ロー/ハイ共に切れてしまい、スペアのバルブもない場合は、押して帰るかロードサービスを利用しましょう。もしも無灯火で走行すると、道路交通法違反となり違反点数1点と反則金を支払うことになります。
ウインカーが点灯しなくなった時の対処法は?
ウインカーのバルブが球切れを起こした場合は、点滅しないか、点滅速度が早くなります(いわゆるハイフラ現象のこと)。こちらもヘッドライトのバルブと同様にスペアを持っている人は多くないでしょう。しかし、ウインカーのバルブ切れであれば、ちょっと恥ずかしいですが手信号で代用することも可能です。
ちなみにやり方は下記の通り。
- 左折/左に進路変更したいとき=左腕を水平に真っ直ぐ伸ばす
- 右折/右に進路変更/転回したいとき=左腕を水平に真っ直ぐ伸ばし、ヒジから直角に真上に上げる
実際のところ、手信号はほとんどの人が認知していないので、使用する際は細心の注意を払いましょう。
テールランプが点灯しなくなった場合の対処法は?
テールランプはさすがに…とお思いでしょうが、なんとウインカー同様に、こちらも手信号で伝えることができます。
- 徐行/停止=まっすぐ伸ばした左腕を斜め下に伸ばす
マニュアル車なら右手右足でブレーキングしますので問題ないのですが、スクーターの場合は左手でリアブレーキのレバー操作に使いますので、なかなか難しいかもしれません。
備えあれば憂いなし!
どうしても不安な方は、やはりスペアを用意しておいた方が良いでしょう。もしくは少々技術的な知識を要しますが、LEDに交換することで不安を取り除けることでしょう。そして、なにより定期的な確認とメンテナンスが非常に大切です!
もしもの緊急時に役立つ知識ですので、頭の片隅に留めておいてください。