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運行前点検で使われる「ネンオシャチエブクトウバシメ」や「ブタと燃料」と言った、呪文の様なバイク用語がいくつか存在しますが、「バブ・ザリ・ゴキ・マッパ」…この謎めいたバイク用語を聞いたことありますか?
運行前点検に必要なバイク用語
「バブ・ザリ・ゴキ・マッパ」に触れる前に、冒頭で述べた「ネンオシャチエブクトウバシメ」と「ブタと燃料」が気になって先に読み進められない方のために、軽く説明しましょう。
「ネンオシャチエブクトウバシメ」とは?
- ネン:燃料(ガソリン)
- オ:オイル(適正量)
- シャ:車輪(空気圧・擦り減り)
- チエ:チェーン(張り具合)
- ブ:ブレーキ(効き具合)
- ク:クラッチ(作動確認)
- トウ:灯火類(灯火類が光るか)
- バ:バッテリー(液量確認)
- シメ:締め。(ボルト&ナットの締まり具合)
「ブタと燃料」とは?
- ブ:ブレーキ
- タ:タイヤ
- と:灯火類
- 燃料:燃料
つまり、バイクで走り出す前に確認しておきたい項目ということです。ナメック星のポルンガを呼び出す呪文ではありません。
「バブ・ザリ・ゴキ・マッパ」とは?
では、本題の「バブ・ザリ・ゴキ・マッパ」ですが、ご年配の方ならもちろんのこと、一部の元気なバイク乗りの間では頻繁に使われるバイク用語、というより特定モデルの愛称です。
バブ
メーカー:ホンダ
車種:CB250T ホーク/CB250N/CB250Nスーパーホーク/CB400TホークⅡ/CB400N/CB400DスーパーホークⅢ/CB400NホークⅢ
1997年〜1980年台頃にラインアップされていたホークシリーズのことを差し、エキゾーストノートが「バーブー」と聞こえることからこの愛称になったと言われています。また、別の愛称では、タンクの形状から”やかん”と呼ばれることも。
ザリ
メーカー:スズキ
車種:GSX250E/GSX400E(前期型)
1980年台に登場した前期型のGSX250E/400Eの愛称、それがザリです。純正の真っ赤なガソリンタンクやフォルムがザリガニを彷彿とさせたことが由来となっている(写真はブラックですが、カラーを問わずザリと呼ばれている)。
ゴキ
メーカー:スズキ
車種:GSX250E/GSX400E(後期型)
丸みを帯びたシルエットや、純正のブラック×ゴールドカラーがゴキブリを連想させることから「ゴキ」と言われています。こちらもザリ同様に、カラーを問わずゴキと呼ばれています。
マッパ
メーカー:カワサキ
車種:500ssマッハⅢ(H1)/750SSマッハⅣ(H2)/250SSマッハⅠ(S1)/350SSマッハⅠ(S2)/400SSマッハⅠ(S3)
日本では1969年に初期型の500ssマッハⅢ(H1)を発売。当時、数ある車両の中でも圧倒的な加速力とパワーを誇り、若者から大人まで人気を博したバイクです。名称である「マッハ」を言い換えて「真っ裸=マッパ」になったという説が濃厚。
他にもバイクの愛称はまだまだ存在する
今回は「バブ・ザリ・ゴキ・マッパ」をご紹介しましたが、これ以外にも、フェックス・カエル・バッタ・フグ・ケッチ・クジラなど、バイクの愛称はまだまだ沢山あるので、またの機会にご紹介したいと思います!