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2017年より交通の方法に関する教則が一部改正となり、夜間はバイクやクルマを問わずハイビームを使用した走行が原則となりましたね。
夜間走行時に歩行者や対向車・前方車がいない時はハイビームを付けなければ違反、歩行者や対向車がいないときにロービームのまま走行していた場合でも違反となり、「減光義務違反」または「無灯火違反」として違反点数1点と反則金(二輪車6,000円 / 原付5,000円)が科せられる場合もあります。
このコラムを最後まで読んで、正しい知識を身につけた上で安心・安全なバイクライフを送りましょう!
ハイビームの切り替えについて理解しよう!
クルマには便利なオートハイビーム機能が搭載されたモデルも出ていますが、バイクではまだ普及していないので、手動でヘッドライトのハイ/ローを切り替えないといけませんね。
では、ハイビームの必要性と適切な切り替えタイミングについてお話しましょう。
ハイビーム・ロービームの切り替えがある意味
まずはじめに、ロービームは「すれ違い用前照灯」といい、”夜間にその前方40mの距離にある交通上の障害物を確認できる性能を有するもの”と定義されています。一方、ハイビームの正式名称は「走行用前照灯」といい、”夜間にその前方100mの距離にある交通上の障害物を確認できる性能を有するもの”とされています。
2つの切り替えがある理由は、夜間走行時に前方の安全を確認するためです。ロービームの照射距離が前方40mまでに対しハイビームは前方100m先、つまり2倍以上先まで照射してくれるので、人や障害物にいち早く気づくことができます。
ハイビームに切り替えるタイミングは?
ハイビームに切り替える条件は「夜間」とされていますが、明確な時間はありません。原則としては日没から日の出時までの時間を”夜間”としているので、日が暮れたタイミングで適宜ハイビームに切り替えましょう。
ここで気をつけるポイントとしては、交通量の多い市街地やほかの車の後ろを通行している時、反対車線のクルマやバイクとすれ違う際はロービムに切り替えないといけないので注意しましょう!
さらに豪雨や濃霧が発生している場合でハイビームを使うと光が拡散して危険ですので、ロービームまたはフォグランプに切り替え、速度を落とした上で安全に走行しましょう。
場合によっては無灯火違反になるって本当!?
先述のとおり、夜間走行時はハイビームにしないと「無灯火違反」として違反点数1点と反則金(二輪車6,000円 / 原付5,000円)が科せられる場合があります。
また、歩行者や対向車・前方車がいる場合にロービームに切り替えなかった場合は「減光義務違反」となり、同じく違反点数1点と反則金(二輪車6,000円 / 原付5,000円)が科せられます。
その他、ヘッドライトの注意点
ハイ/ローの切り替え以外にも、ヘッドライト(前照灯)に関する注意点はいくつかあります。
ヘッドライトの色と明るさ
2015年に行われた法改正で、ヘッドライトは”白色”が義務付けられましたね。(2005年12月31日以前に登録した車両を除き)
一概に白色と言っても様々あり光量も重要で、1万5000cd(カンデラ)以上の光度がなければいけません。
通販でヘッドライトを購入する際の注意点!
コロナ禍で外出を控えインターネットで買い物をする人もさらに増えましたが、購入の際に注意すべきポイントがいくつかあります。
ランプの種類は大きく分けて3種類(HID・ハロゲン・LED)ありますが、先ほどの光量があればどれを使っても問題ありません。しかし、日本では昼間でもヘッドライトの点灯が義務付けられているので、ハイ/ローの切り替えがないもの(LEDタイプに多い)は使うことができません。
その他にもヘッドライトの取り付けに関する保安基準もありますので、過去記事をご参照ください。
https://forride.jp/motorcycle/headlight