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【これぞ最先端技術】バイクの未来を感じさせてくれる「SFプロトタイピング展」に潜入取材してみた!

【これぞ最先端技術】バイクの未来を感じさせてくれる「SFプロトタイピング展」に潜入取材してみた!

SFプロトタイピングという言葉を聞いたことがありますか?

ビジネスにおいてイノベーションを起こす発想法として昨今話題になっています。現在を元に新しいことを考えるのではなく、まずはSF的な発想で未来の物語を描き、そこからバックキャストして今何をすべきなのかを考える手法です。

今回はそんなSFプロトタイピングをモーターサイクルの世界で体験できる企画展「SFプロトタイピング展」が羽田イノベーションシティで開催されていたため、意気揚々と取材してきました!

主催はこの4月に羽田イノベーションシティに拠点を移されたPROTOTYPE.INC。同社は博物館の常設シミュレータや音響とビジュアルを組み合わせたアーティスティックな展示物、更には企業からの様々な試作などなど、夢のある作品を手掛けてきましたが、実は社長の渡辺さんは大のバイク好き。

新オフィスのこけら落としを兼ねた今回の企画展は、どっぷりバイク色に染まっていました。それではご一緒にバイクの未来を覗いてみましょう。

 

 

FUTURE RACE PROJECT_V1.0

【これぞ最先端技術】バイクの未来を感じさせてくれる「SFプロトタイピング展」に潜入取材してみた!

まずは入口のすぐ横。FUTURE RACE PROJECT_V1.0というタイトルの、AF_KUROさん書下ろしのイラストパネル。

未来のバイクレースは老若男女が安全に楽しめて、乗る人はもちろん見ている人も臨場感を体験できる…。車両は電動で転ばない制御が入っていて安全だから装具もおしゃれで簡素。パートナードローンがいつも車両と並走してくれて、ライダーへの様々な情報提供やリアルタイムでライダー視点の動画を配信してくれる…。そんな世界を感じさせます。

 

現代造形作家 池内啓人氏のヘッドセットアート

【これぞ最先端技術】バイクの未来を感じさせてくれる「SFプロトタイピング展」に潜入取材してみた!

そして圧巻なのが現代造形作家、池内啓人氏のヘッドセットの作品群。メカメカしい外観に機能を感じさせるデザイン。池内氏によれば“見る人が自由に機能や使用シーンを想像して頂き、いつか新しいモノを作るヒントになれば…”とのこと。

 

【これぞ最先端技術】バイクの未来を感じさせてくれる「SFプロトタイピング展」に潜入取材してみた!

【これぞ最先端技術】バイクの未来を感じさせてくれる「SFプロトタイピング展」に潜入取材してみた!

良く見ると模型の部品が沢山使われている。元は何なのか想像するのも一興。

 

中央にはなんとヤマハのモトロイド!(MOTOROiD)

【これぞ最先端技術】バイクの未来を感じさせてくれる「SFプロトタイピング展」に潜入取材してみた!

2017年の東京モーターショーでヤマハが発表した自律走行するオートバイのコンセプト「モトロイド」も展示されており、傍らには池内氏によるモトロイドオーナーのコスチュームイメージも添えられていた。転ばないからプロテクトは最小限。快適性と動き易さにフォーカス。臀部をホールドするモトロイドに合わせたショート丈のジャケットがオシャレ。

 

【これぞ最先端技術】バイクの未来を感じさせてくれる「SFプロトタイピング展」に潜入取材してみた!

モトロイドは、人が乗っていなくても自分で立って前後進するだけでなく、画像認識機能を備えていてオーナーの顔認証や更に手招きすれば自らオーナーのところにやってくる。久々に実車を見ましたがその先進的なデザインと機能は全く色あせることがない。正に未来のバイク。

 

会場奥には実車のヤマハ「YZF-R1」を使ったライディングシミュレータが!

【これぞ最先端技術】バイクの未来を感じさせてくれる「SFプロトタイピング展」に潜入取材してみた!

グリーンバックに囲まれたR1にまたがり最新のVRゴーグルであるVarjo社のXR-3を被ると、そこは最高速チャレンジで有名なアメリカのボンネビル。周囲を見渡し広大な景色を楽しんだらアクセルオン。臨場感あふれるサウンドと共に広大な塩湖の上をマシンが爆走します。

途中ヘリコプターや軽飛行機が低空飛行してくるのでコースを外れて追走!。思いっきりバンクさせて追いかけます。寄り道から戻ってゴールにたどり着くと満席のスタンドから大声援が…!。たった数分間ですが、憧れの地で思いっきりライディングを楽しむことができました。この臨場感はすごい!是非機会があれば皆様にも体験していただきたい!

 

【これぞ最先端技術】バイクの未来を感じさせてくれる「SFプロトタイピング展」に潜入取材してみた!

実はこのシミュレータ、PROTOTYPE.INCが7年前に作った「GODSPEED」のリバイバル。大きな進化はMixed Reality技術の採用です。筆者は初号機も試したことがありますが、その時はバイク本体やハンドル、自分の手もVRアニメーションで再現されていたので、自分の手の感覚とVR上で見えるモノにズレがあって違和感がありました。

しかし、今回のシミュレータではそれらが全て実写。リアルな世界とVRの世界がシームレスにつながっていて強烈な没入感を味わうことができました!

 

世界初公開!ヤマハ「MOTOLATOR(モトレーター)」

【これぞ最先端技術】バイクの未来を感じさせてくれる「SFプロトタイピング展」に潜入取材してみた!

会場の奥には未来のガレージをイメージした空間展示があり、その中央には世界初公開となるヤマハのMOTOLATOR(モトレーター)が鎮座!

 

【これぞ最先端技術】バイクの未来を感じさせてくれる「SFプロトタイピング展」に潜入取材してみた!

元々はヤマハ社内の開発用の設備で、ハンドルやシート、ステップの位置が自由自在に変更でき、一台でありとあらゆるバイクのライディングポジションを体験できる装置。これはこれで画期的ですし、そんな社内設備にもしっかりデザインを作り込むヤマハの姿勢に驚きます。

 

【これぞ最先端技術】バイクの未来を感じさせてくれる「SFプロトタイピング展」に潜入取材してみた!

それ以上に、もしモトレーターに先ほど経験したVRシミュレータの機能が合体したら、と思うと未来のバイクとの付き合い方のイメージが拡がります。

リアルなバイクを持ちながら傍らには万能シミュレータがあり、それをAIを駆使したロボットハンドがチューンしてくれる…。シミュレータで試したセッティングをリアルなバイクに移植する。乗りたい時にはいつでも、そして世界中のツーリングコースを、ネットでつながった友達と一緒にバーチャル空間で走る…。それがまたリアルな世界で走るモチベーションを高めてくれる。そんな世界観を感じさせてくれます。

 

【これぞ最先端技術】バイクの未来を感じさせてくれる「SFプロトタイピング展」に潜入取材してみた!

モトレータの上にぶら下がるロボットハンドは、昨年のCESに展示され話題を呼んだ株式会社アイ・ティー・ケーのHANDROID。普通のロボットでは再現できない滑らかな動きは、パートナーとしてロボットが人と共存する未来を予感させます。

 

コントロールコクピット“鉄騎”×池内氏のコラボ「TYPE00R」

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この他にもPROTORYPE.INC設立のきっかけにもなったカプコンの伝説的ロボットバトルゲームVirtical Tankのコントロールコクピット“鉄騎”を、池内氏とのコラボで現在にリバイバルしたTYPE00Rも展示されています。

 

バーチャルとリアルの融合、プレイヤーと観客の融合、自由に見たこともない世界や人とバイクを通じてつながっていく世界…。羽田イノベーションシティZONE-Kにて開催されていたPROTORYPE.INC主催の「SFプロトタイピング展」は、バイクの未来を感じさせてくれる非常に先進的かつ革新的な展示物が目白押しのイベントでした。

皆様もバイクの未来の世界を覗いてみませんか?詳しくはウェブサイトをご覧下さい!

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