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BMWモトラッドが近年力を入れている「R18」シリーズは、同社が誇る空冷ボクサーツインの歴代最大排気量となる1,802ccエンジンを搭載する4車種のクルーザーモデルで構成されています。そんな「R18」シリーズに5番目となるモデルが新たに追加されました。それが今回ご紹介する「R18 Roctane」。
今回は「R18」シリーズを復習しつつニューモデル「R18 Roctane」をご紹介していきます!
クルーザー「R18」シリーズを復習!
冒頭に「R18」シリーズは4車種構成と記しましたが、記念すべき最初のモデルである「R18」が発売されたのは2020年のこと。新開発された2気筒ボクサーエンジンの排気量は1,802cc!いわゆる「ビッグ・ボクサー」です。
最高出力は67kW(91ps) / 4,750rpm、最大トルクは2,000〜4,000rpmのエンジン回転域で常に150Nm以上を発揮します。
この「R18」は戦前のBMWモトラッドを代表する銘車「R5」をモチーフにして実現したもの。「R18」はビッグボクサーとクラシカル&流麗なスタイリングが特徴のクルーザーとして誕生しました。
その後、フロントフェアリング+パニアを装備してクルージング性能を高めたバガーモデル「R18 B」です。
「R18 B」と同コンセプトながらそれをクラシカルな手法で実現した「R18 Classic」が追加されました。
ビッグボクサーのエンジン性能に着目して、圧倒的なツーリング性能を付与された「R18 Ttanscontinental」も発売されています。
これがこれまでのクルーザー「R18」シリーズ構成です。
「R18 Roctane」は流麗なスタイリングのカスタムバガー!
こちらが今回発表されたニューモデル「R18 Roctane」です。「R18 B」と同じくバガースタイルですが、「R18 Roctane」では大きなフロントフェアリングが取り外され、カスタムバガー的なディテールを有しています。
ビッグボクサーエンジンや「R5」をイメージソースにしたスタイリング、最先端テクノロジーの投入といった基本構成は同一ですが、流線型デザインが与えられた後部セクションを備えたデザインが特徴となっています。
ということで搭載するのはビッグボクサー=1,802ccの空冷ボクサーツインエンジンですが、ブラックマットメタリックで塗装されたうえ、黒の高光沢カバーを装備しています。最高出力は67kW / 4,750rpm。2,000~4,000rpmという低回転域で、常に150Nm以上の大トルクを発生します。
フレームはダブルループの鋼管スチール。製造品質と細部へのこだわりは、鋼管と鋳造または鍛造部品間の溶接接合部など、ほとんど認識できない細部に見られるそうです。リジッドフレームのように見えるフレームデザインですが、密閉式アクスルドライブ付きリアスイングアームを採用しています。
フロントフォークは正立タイプで電子調整オプションは不採用ですが、リアはダンピングとスプリングプリロードが調整可能です。
ブレーキ&ホイールに目を移しましょう。フロントはツインディスクでリアはシングルディスク。 4ピストンの固定キャリパーにより減速されます。
スタイリッシュな印象を与えるアルミホイールのサイズは、フロントが 3.5×21 インチ(120/70 B 21 タイヤ)でリアは 5.5 × 18 インチ(180/55 B 18 タイヤ)が組み合わされています。
後部に向かって細くなる 2 段シートは実にスタイリッシュです。これとミッドマウントフットペグの採用によりリラックスしたライディングを実現しています。
流麗なラインが美しいリアフェンダーとサイドのパニアケースがカスタムバガー感を演出しています。
サイドパニアにはウィンカーが統合されています。これまたスタイリッシュ!
「R18 Roctane」は3つのライディングモード、ASC、エンジンドラッグコントロールの標準装備のほか、 キーレスライドによりリモートでイグニッションオン/オフが可能。また工場出荷時オプション装備として、コーナリング時に道路をさらに明るく照らすためのアダプティブヘッドライト、リバースと簡単なヒルスタートコントロールなどの最先端技術の搭載も可能となっています。
「R18 Roctane」の日本発売は未定
とういことで今回はBMWモトラッド「R18」シリーズに加わったカスタムバガーモデル「R18 Roctane」をご紹介しました。現在のところスペックは未発表で、日本発売時期や価格も未発表です。これまでの「R18」シリーズの動向から、日本での発売も間違いなく「あり」だと思われます。
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