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梅雨目前である。雨はもちろんバイクの大敵。雨に濡れることを考えると、バイクなんかに乗りたくなくなるのが普通だ。だが容赦なく梅雨はやって来るし、夏というのも意外と夕方などは大気が不安定で夕立があったり、現在ではゲリラ豪雨などにいつどこで当たるか分からない。
どれほどスマホで雨雲のチェックをしようと、どうしても雨に当たってしまうことも少なくはない。
全身を晒して走るのがバイクなので、ライダー自身が濡れるのは雨具で防ぐしかない。
問題は荷物である
旅やキャンプ道具で濡れて良いものは何ひとつない。できればすべて濡れることなく運びたい。テントなどは濡れても大丈夫ではあるが、濡れたテントを畳むのも、濡れたテントを立てるのも相当テンションが下がる。寝袋などは濡れてしまえば悲惨な夜が待っているし、旅の途中なら帰りたくなること間違いない。
そこで荷物を濡れないようにするのだが、基本的には防水バッグを使うのが一般的な方法だろう。
筆者の積載を例に説明しよう。
天候が下り坂の場合の雨対策術
著者のフル装備。一泊のキャンプでも長い旅でもこのスタイルだ。
下の白っぽい大きなダッフルバッグにテントや寝袋、ラグや着替えなど入る。どうしても濡れたら困るものが多い。
上の小さめのダッフルバッグにはバーナーやコッヘルなどの調理道具などが入り、濡れても困りはしないがテンションは確実に下がる。
後ろにはタープとエアマットで、タープは諦めているがエアマットはいつ雨が降っても大丈夫なように、常に二重の袋に入れている。
出発時から雨が降っている場合の対策術
出発時に雨が降っている場合は、バイクカバーを荷物に被せてしまう。
バイクカバーは常に持ち歩いていて、キャンプ場ではバイクに被せてある。夜露などでバイクが濡れるのを防ぐためだ。今は大丈夫だが、ポイントカバーのガスケットの破れに気が付かず、夜露や急な雨に濡れるとポイントが濡れてエンジンの掛かりが悪く、毎朝汗だくで”鬼キック”していた辛い過去があるので、今ではポイントは濡れないが、バイクを出来るだけ濡らさないようにしたのだ。
走っている途中で雨が降り出した場合は、よほどの豪雨でなければそのままで、カバーをかけることはない。
防水バッグによる雨対策
ダッフルバッグは防水バッグと二重にしている。扱いが雑な性格なので、防水バッグに穴や大きな傷がつかないように二重にしているのだ。
小さいバッグのほうは米軍の防水袋で、こちらは専門店に行けば安価で買えるので、何枚か持っていると便利だ。
したがって荷物が濡れることはないし、キャンプ場で降られてしまいテントなどが濡れた時は、防水バッグの中に濡れていないものを入れ、ダッフルバッグの中で丸め、濡れたテントなどはダッフルバッグに入れることで、バッグの中を隔てることもできる。
天気予報も大切だが、心配ないからと油断せずに、いつ雨にやられても大丈夫なように、常に雨対策をしていることで、キャンプも旅も楽しめるし必要以上にテンションを下げずにすむかもしれない。