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久しぶりにバイクに乗ろうとするとエンジンはかかるのにうまく動かないなんてことはよくあります。バイクが動かないトラブルの中には後輪だけが動作しないなんてこともありますが、原因はなんなのでしょうか?
今回の記事ではバイクの後輪が動かない原因と対策について解説いたします。
ブレーキの固着
バイクに長期間乗らずに放置していて久しぶりに動かそうとして後輪が動かないのは、多くはブレーキが固着していることがあげられます。
ブレーキの固着とは文字どおりブレーキパーツが固まってしまい動かなくなるのですが、ブレーキパーツが劣化しているのにブレーキレバーを握ってしまうと戻らなくなり、常にブレーキがかかってしまい動かなくなります。
後輪だけであればまだしもあまりに放置している期間が長すぎると前輪も固着して動かなくなるケースも少なくはなく、前輪後輪ともに動かなくなると「故障した!」と勘違いされることもあるので注意が必要です。
後輪を外して掃除
対策としては乗らないにしても定期的に清掃すること、そして固着してしまった場合は後輪を外して清掃しましょう。
定期的に清掃してあげていれば多少はサビなどの劣化は防げますが、ケアせずに放置しているとバイクはいわば金属の塊なので時間が経過するとだんだんとサビが発生して固まってしまいます。
サビは外観を見ただけでわかるところもありますが、固着するようにもなると細部にまでサビが発生しているので後輪を外して歯ブラシなどに台所用洗剤(中性)を使って丁寧に落としていきましょう。
なお、家庭でできるサビとりやメンテナンスも症状が重症であると対処が難しいので、そのような場合はいさぎよくバイク屋か修理工場でメンテナンスしてもらうとよいでしょう。
ドライブベルトが切れている
スクーターやハーレーなどのバイクで後輪が動かないのであればドライブベルトが切れているおそれがあります。
ドライブベルトとはエンジンによって発生する回転をタイヤに伝える重要なものなのですが、長年乗らずに放置していたり最悪の場合ドライブベルトが切れていると回転がタイヤにいかないので動かなくなります。
スクーターやハーレー以外のよく見かけるバイクはチェーンで駆動させますが、チェーンはメンテナンスの頻度が多い反面ドライブベルトはメンテナンス回数が少なくつい放置しがちです。
そのため、長期間放置しなくてもメンテナンスをまったくせずに乗り回していても、ドライブベルトが劣化してある日突然動かなくなることもあるので復帰ライダーでなくても注意しなければいけません。
修理してもらう
ドライブベルトが切れてしまった場合は潔く修理工場に持ち込みましょう。
切れたドライブベルトは交換すれば動き出す可能性はありますが、取り替えるにしてもある程度のカスタムの知識が必要であること、そして長期間放置していれば別の問題も発生しているおそれも少なくありません。
仮にドライブベルトを交換できて動かなかった場合、また頭を悩ませる原因にもなりますのでできれば専門家に任せて修理してもらう方がいいでしょう。
バイクはある日突然動かなくなる乗り物でもあるため、日頃からグリスを使ってメンテナンスをしたり、ときどきは洗ってあげてバイクに異常がないかをチェックしてあげることが大切です。
アマゾンなどでもドライブベルトは購入できますが、できれば専門家に診てもらい修理してもらいましょう。
まとめ
バイクは風を切りながら走る乗り物なので、気温が暑すぎたり寒すぎたりすると疎遠になりがちが乗り物であり、しかもちょっと乗らない間にいっきに劣化するので放っておけない乗り物でもあります。
ブレーキの固着やドライブベルトの劣化などで動かないだけであれば、バイク本体が致命的に故障しているわけではないので悲観的にならずに適切にメンテナンスしてあげるとよいでしょう。
なお、下手に触ると症状を悪化させることもありますので、自信がない方はお近くのバイクショップにご相談されることをおすすめいたします。