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風が心地よい季節にもなると新しくバイクに乗りはじめる新米ライダーたちが生まれていきますが、新米ならではの「バイク本体の購入費用だけを用意しておけば大丈夫」という先入観にとらわれがちです。
バイクは車体の費用だけではなく税金や保険の加入費用などほかにも支払わなければならない費用がいくつかあり、車体の購入代金だけ用意しているとお金が足りないという落とし穴にひっかかってしまいます。
今回のコラムではバイク購入の際にどのような費用が必要になるのか、また実際に納車して道路を走れるまでに必要な費用(乗り出し費用)をわかりやすく解説いたします。
実際に乗るまでいくら必要なの?
バイクに実際に乗り始めるには車体価格だけでなく乗り出し価格とよばれる総額が必要です。
バイクや車を購入したことがない新米ライダーですと、実際にバイクに乗るにはバイクさえ購入しておけばいいと思いがちですが、道を走るにしても税金や自賠責保険など車体代金とは別にお金を支払わなければいけません。
たとえば、ホンダの名車CB400を購入したい場合、車体の本体代金である91万7,400円を支払うだけでいいというわけではなく、ここに強制的に加入しなければならない自賠責保険の加入費用、税金である重量税と軽自動車税が最低でもかかります。
CB400の場合でシミュレーションすると自賠責保険(1年)は8,290円、重量税は1,900円、軽自動車税は6,000円が必要となるので、納車されて走り出すまで93万3,590円は最低でも必要になるのです。
また購入したショップによっては各種手続きの代行や整備費用、任意保険への加入などで費用がかさむ場合もあるので資金に余裕をもっておかないと資金不足でバイクライフを延期するおそれもあり注意しなければいけません。
任意保険は必要ない?
任意保険はかならずしも契約しなければならないというわけではなくコストカットのために加入をためらう人がいますが、コストカットといえども任意保険への未加入はおすすめできません。
自賠責保険は事故で怪我をした相手を治療するためだけに保険金が支払われだけで、壊れた相手の車両に対する修理費用は支出されませんが任意保険であれば車両(物)の破損についても保険金が支払われます。
もし、任意保険に未加入のまま事故を起こすと、修理費用や自賠責保険だけではな賄えなかった治療費用の全額をあなたの自費で負担しなければならず、最悪の場合財産が差し押さえられ生活が破綻するおそれがあるのです。
いかに安く乗り出し価格をおさえるかが注目されがちですが、コストカットを重要視するあまり有事への備えを怠れば今後の生活を狂わす場合にもつながるので安易なコストカットはしないほうが賢明でしょう。
まとめ
バイクに実際に乗り出すまでには乗り出し価格と呼ばれる費用が必要で、自賠責保険や重量税、軽自動車税など強制的に加入・徴収されるお金が含まれているので車体価格だけを用意しておけばいいというわけではないのです。
また任意保険は文字どおり任意で加入するため加入しなくても問題はありませんが、万が一大きな事故を起こした場合は自賠責保険だけではカバーしきれないので、将来の安全も考えて慎重に検討しておかなければなりません。
バイクは車とは違い体がむき出しの状態で走行し危険と隣合わせになるので、ご自身の安全を守るためにお金がかかってでも任意保険に加入しておいてはいかがでしょうか?