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2000年代にあったビッグスクーターブーム。ファイアパターンや電飾、さらには大きなスピーカーまで装備したカスタム車両に乗った若者が街中に溢れていましたが、もはや今は昔。すっかり見かけなくなりました。
そんな現在、バイカーがギア付きバイクを捨てて、ビッグスクーターにまたがるようになるのってどんな時なんでしょう。年齢を重ね、バイクという乗り物の酸いも甘いも知り尽くした大人がたどり着くもの!?
ビッグスクーターっておじさんのイメージ?
ひるがえってみると、ブーム以前にビッグスクーターに乗っていた印象が強いのは、やはりおじさんでしょうか。個人的には、それよりもお坊さんのイメージが強く、法事などにでかける際、荷物が多いから大きなスクーターに乗っているんだなと勝手に思っていました。
運転している時のカラダへの負担が少なく、燃費もそこそこ良い。気軽に走れて、何と言っても荷物がたくさん積めます。そんな生活の足として愛されているからこそ、おじさんたちが気軽に乗るバイクとしてのイメージがついたのでしょう。
余裕のある荷物積載量と乗り心地
ビッグスクーターの魅力といえば、やはり積載量。シート下の収納スペースはフルフェイスヘルメットを2つ入れても余裕がある物もあります。通勤だって買い物だってラクラク。雨の日だってカッパを脱いだら袋に入れてポンとしまっておけちゃう。脱いだカッパは意外にかさばるから、ありがたいです。
もちろんパワーも十分あるからツーリングだって行けちゃう。クラッチ操作もギア操作もないから手がつってしまうこともほとんどありませんよね。運転も楽で姿勢もキツくないし、安定性があるから振動も少なくて穏やかな乗り心地です。「特にイキる必要もないから、荷物も積めて便利で運転も楽な大型スクーターがいいね」とやみつきになるバイカーも多いです。
個性が光る人気の現行ビッグスクーター
現行で発売されているビッグスクーターは、高速道路も走れて車検も無い250ccが人気です。スポーティなデザインも多く、一昔前のブームの時代から更なる進化を遂げた性能も魅力的です。もう、おじさんのイメージなんていわせない!
現代のビッグスクーターはこんなにカッコいいんですよ。個性が光る3台をご紹介!
走りも楽しめる「ホンダ フォルツァ」
ビッグスクーターの中でも高速走行性と街なかでの扱いやすさを両立していることで知られるのがフォルツァ250。2018年にフルモデルチェンジし、スポーティなイメージに。その魅力はビジュアルだけではなく、走行性能にも大きなこだわりが見えます。
前後についたディスクブレーキと車体安定性を保ってくれるABSを装備。アクセル操作の補助をしてくれるセレクダブルトルクコントロールをホンダのスクーターで初採用しました。また、走行中でも操作ができる電動可動スクリーンを装備していて140mmの可動範囲を無段階で調節ができるという機能まで。これなら高速で不快な風を受けることが減らせます。
スクーターはちょっとな……と敬遠していたバイカーにも走りを楽しめる1台といえるでしょう。
オシャレさ抜群「ヤマハ XMAX」
このビジュアルのカッコよさ。挑発的な顔つきが、デキる男感のある雰囲気を出していますね。スリムなイメージで、おじさん感は微塵もありません。重心が高い位置にあるから、走りも軽快!マルチファンクションディスプレイやスマートキーなどの豪華な装備も魅力的です。
大人のためのビッグスクーター「スズキ バーグマン400」
マットブラックのボディは若い世代からも受け入れられるデザイン。キツめの顔にもそそられます。シート高は755mmと低くはありませんが、スリムボディのため足つきはとても良いと評判です。街乗りがラクちんなのはもちろんのこと、400cc充実したパワーは高速道路でのロングランでもストレスを感じさせません。
「走りを楽しみたいけど、街乗りは楽な方がいいかな」というギアつきバイクから乗り換えようと考えているバイカーも、バーグマン400なら満足させてくれそうです。まさに大人のビッグスクーター。
ファッションや利便性を楽しみたいときに!
こうして考え直してみると、ビッグスクーターに乗るのはなにも妥協からというわけではないといえそうです。むしろ、もっと気軽にバイクを楽しむ手段として考えれば魅力的。最近ではデザイン性だって抜群な車種がたくさんありますし、買い物からツーリングまでマルチに使い倒すなら最高の相棒になります。
レジ袋が有料化されたばかりですし、ビッグスクーターの需要がまた増えるかも!?